前の記事から引き続き噛むこと(咀嚼)に関する記事です。
今回は「パロチン」について、書いていこうと思います。
結論から言うと「パロチン」に若返りや抗老化の効果はない可能性が高いです。
各サイトでは「パロチン=若返りホルモン」と言う謳い文句が定着しています。
しかしどのサイトも根拠が薄く、納得がいく説明のある内容はありませんでした。
2015年以降に一般公開されている論文を検索しても、パロチンと若返りに関する文献見当たりませんでした。
白内障の治療にも用いられていたパロチンですが、2002年の「白内障治療薬の現状:エビデンスはあるのか?」においても、充分な根拠がないとして結論づけられています。
2003年には販売中止の医薬品として登録されています。
全ての文献を読んだワケではありませんし、もしかしたら誤読や確認できていない文献があるのかもしれませんが、今回は根拠不十分としてまとめさせて頂こうと思います。
とはいえ、今後も取れる情報は取っていくつもりなので、有益な情報があったらまとめていきたいと思います。
文献)
Salivary Gland Secretions 2018年
Honeybee pollen composition 2015年
白内障の病態および治療の現状と今後の展望 2014年
唾 液 腺— 臨床と研究のための解剖学 — 2011年
平成15年度 取扱中止医薬品について 2003年
白内障治療薬の現状:エビデンスはあるのか? 2002年
健康寿命を延ばす 日本成人病予防協会
本唾液腺学会の歴史
嚥下障害のリハビリテーション
その他付随文献
(一部のPDFはリンクが正常でない場合があります。)