前回の記事にて薄毛のメカニズムについてお伝えしました。
前回記事▶薄毛対策① ~ほぼ全ての育毛剤は効果なし~
今回は、「J Cosmo Trichol」という医学雑誌にて紹介されていた論文を参考に、薄毛の改善に役立つ情報をまとめていきます。
参考論文▶Journal of Cosmetology & Trichology 2017年
初めに結論からです。
・5αリダクターゼを阻害する効果はフィナステリドだけではない
・「植物ステロール」「オメガ -3多価不飽和脂肪酸」「オメガ -6リノレン酸」「γ-リノレン酸」でも効果確認
・これらは「亜麻仁」「ルリジサ油」「ノコギリヤシ」「小麦胚芽油」「青魚」によく含まれている
薄毛に悩む18~65歳の男女30人を対象に調査。
ルリジサ油、亜麻仁油、小麦胚芽油、ノコギリヤシ油、植物ステロール(マツ由来)、ライ麦抽出物を混ぜた栄養複合体を継続摂取。
摂取期間は6ヶ月、毎朝ソフトジェルの栄養補助食品(300mg)を2つ摂取。
劇的とはいかないまでも、改善は確実にみられている模様。
期間終了後に被験者へのアンケートを実施。
「わずかに減少」と感じている被験者もいる中、その多くが増加を体感しているという結果に。
薄毛の主たる原因は5αリダクターゼですが、それ以外の栄養不足や免疫機能の低下なども関係することが分かっています。
5αリダクターゼにのみ効果を特化させた栄養補助食品では不十分なところもあります。
そこで、今回のような色々な栄養素を複合的に摂取することで、薄毛の色んな原因に対処することができるでしょう。
というのが論文の結論にもなっています。
そこでそれぞれの栄養素が摂れる
「亜麻仁」▶オメガ-3
「ルリジサ油」▶オメガ-6
「ノコギリヤシ」▶β-シトステロール(植物ステロール)
「小麦胚芽油」▶リノール、リノレン、オレイン酸
「青魚(特にサバの水煮)」▶オメガ-3、DHA、EPA
は薄毛対策に有効である可能性が高いと言えます。