今年も始まりましたイチゴ苗用の土壌消毒。
今回も活躍してもらうのはやはりクロルピクリン。
今回はクロルピクリンの作用と併せて作業の様子を記事にしたいと思います。
クロルピクリンは農薬の一種で、連作障害や土壌害虫、病原菌などを殺菌する効果があります。
クロルピクリンを選んだ理由は、“作物に農薬が残留しにくい”という強みがあるからです。
この錠剤が包装から出ると、間もなく気化が始まり土壌の殺菌が始まります。
半減期は1日~4日。
その後徐々に土壌の微生物と光によって分解されていきます。
(自分はハウス栽培なので微生物による分解が主です。)
微生物による分解は、クロルピクリン(CCl3NO3)が水素と結びつき、塩素(Cl)が空気中に抜けていきます。
その後メタン(CH4)の形をとり、それぞれ酸素(O2)と結合して二酸化炭素(CO2)と水(H2O)なります。
残っている窒素(N)は亜酸化窒素(N2O)になります。
亜酸化窒素は別名笑気ガス(手術で使う麻酔ガス)であり、土壌に残らず空気中に放出されます。
要するに土壌に残るのは水だけといった感じです。
・クロルピクリン剤の安全使用について(安全講習会資料より)
まず事前に去年のまでの苗や雑草を除去して、畝を綺麗にしておきます。
手やスコップで引っこ抜くだけですが、作業をしたのが夏場だっただけに暑さで大変でした。
それから秋口涼しくなる頃にクロルピクリンを使い始めます。
今回の作業日は2023/09/09(土)でした。
畝に一定間で穴を開け、中に錠剤を入れていきます。(30×30cm毎に1錠)
その後ビニールによる被覆を施して完了。
この後3週間ほど経ってから、イチゴの苗を植えていきます。
苗は今準備中!
伸びた茎から新し株が出てくるので、ポットを増やして量産中です。
今年もまたイチゴの季節に向けて頑張っていきます!