今回紹介する面白かった映画は、インターステラーでお馴染みのクリストファー・ノーラン監督の“プレステージ”です。
とある二人の奇術師が織り成す騙しと復讐の物語です。
今回も知っておくと観やすい冒頭のみの紹介をさせてもらいます。
プレステージ
映画は人気奇術師ダントンが瞬間移動のショーを披露しているところからスタートします。
その直後、主人公のひとりであるボーデンが、ダントンが行った瞬間移動の仕掛けを探るシーンに移行します。
しかしそこには、瞬間移動をするはずだったダントンが水槽の中に落ちている姿がありました。
ここでダントンは溺死してしまいます。
次のシーンではダントンが死んだことに対する裁判が行われます。
状況証拠から、その場にいたボーデンに疑いの目が向けられてしまいます。
裁判の結果は有罪。
ボーデンは殺人の罪で死刑の判決を受けます。
そんな中とあるマジック好きの資産家から派遣された男が訪ねてきます。
彼は「かつてあなたが行っていた瞬間移動のタネを教えてくれれば、娘の身の回りの世話や安全は補償する」と言います。
それでも断固としてタネを教えないボーデンに、男はある一冊の日記を渡します。
それは先のマジックで溺死したダントンが残した記録でした。
ここで話はダントンの過去にフォーカスされます。
彼は新たなマジックのタネを見つけるべく、とある科学者のもとを訪れています。
山奥になる電気柵で守られた科学研究所を尋ねるダントン。
守衛らしき男も銃で武装し、見知らぬ人間との接触を一切絶っていることが伺えます。
ダントンが探している科学者の名は“ニコラ・テスラ”。
かつてエジソンと電流戦争と呼ばれる程の対立をし、交流電流を世に知らしめた天才科学者です。
しかし守衛らしき男は、テスラと会うことはできないとダントンを追い返します。
近くのホテルに戻ったダントンは、とあるメモが残された手記を読み始めます。
それはかつて共に奇術を学んだボーデンのマジックのネタ帳でした。
ここから更に過去のシーンへ…。
ダントンとボーデンが共に奇術師の修行をしていた頃の話に移っていき、互いの関係が明かされていきます。
過去の話の中なのに更に過去の話になるので、理解するまでちょっと頭を使いました。
時系列を理解してからストーリーに深みが出て、より楽しめる感じがします。
後は何より、ニコラ・テスラが出てきたことに驚きでした。
映画に関しては何の事前知識もありませんでしたが、彼のマッドサイエンティストぶりは知っているつもりだったのでとても面白かったです。
作中ではエジソンとの対立関係もサラッと触れられてて興味深かったです。
ニコラ・テスラにフォーカスを当てた記事もあるので良かったらどうぞ。↓