他カテゴリ

サマータイムと健康リスクの関係

KTAG's icon'
  • KTAG
  • 2023/03/10 15:01

 

 

2023年3月12日からアメリカにて、1時間時計の針を早めるサマータイムが実施されます。

 

しかし、このサマータイムの導入は、深刻な健康リスクをもたらす可能性があるという意見があり物議をかもしています。

 

今回はそんなサマータイムと健康についての研究を、ScienceAlertなどのニュースサイトからまとめていきます。

 

参考文献)

A Neurologist Explains Why Daylight Saving Brings Serious Health Risks

Springing forward into daylight saving time is a step back for health – a neurologist explains the medical evidence, and why this shift is worse than the fall time change

 

参考研究)

Adverse Effects of Daylight Saving Time on Adolescents' Sleep and Vigilance

Measurable health effects associated with the daylight saving time shift

 

 

サマータイムと健康被害

Springing forward into daylight saving time is a step back for health – a neurologist explains the medical evidence, and why this shift is worse than the fall time change より

  

シカゴ大学の研究チームは、サマータイムの約8ヶ月間、夕方遅くまで光にさらされることは健康の代償が伴うとした研究結果を発表しています。

  

長い時間、光を浴びることで眠気を促進するホルモンの放出を送らせ、睡眠を妨げたり、体内のリズムが乱れるなどの健康被害についての懸念を示しています。

 

今回の研究では、米国の保険金請求データやスウェーデンの全国入院患者登録簿のデータから、サマータイムにシフトした後に観察された診断結果と、そうでない場合の予想データを比較しました。

 

米国とスウェーデンにおいては、心臓発作などの心血管疾患怪我、精神および行動障害、非感染性腸炎や大腸炎などの免疫疾患を含む少なくとも4つ分野における健康リスクが10%の上昇していることが分かりました。

 

20歳以上対象にしたデータでは、心臓病、脳血管疾患及び循環器疾患のリスクが顕著に現れるのが、導入直後の春であり、標準時間に戻る秋にはリスクの増加が見られませんでした。

  

一方、精神系のリスクに関しては、導入直後の春においては9%標準時に戻る秋では12%増加しています。

 

また、概日リズムの乱れは、薬物乱用のリスクまで高めることが示されています。

 

正確な理由はまだ分かっていませんが、サマータイム導入時前から比べ1時間早く光にさらされることで、ストレスに反応して放出されるコルチゾールなどのホルモンの制御が乱れる可能性が高いこと指摘されています。

 

また、冒頭に述べたように、夕方1時間長く光を浴びることで、眠気を促進するメラトニンなどのホルモンの放出が遅れ睡眠が妨げられることによって悪影響がある点も懸念されています。

 

この研究は、時計の1時間の変更が、人口の健康に大きな影響を与える可能性があることを示唆していますが、この主張にはいくつかの注意点があると研究者を述べています。

 

まず、サマータイムの変更が、心血管疾患などの病気に直接関係していると断言できないという点です。

 

これは、さまざまな体内で起こる様々な要因が重なり結果的に心血管が起こったという可能性があるため、サマータイムの変更がきっかけであったとしても、“どのような過程を経て心血管疾患に異常が出たかが明らかになっていない”ということに注意が必要とされています。

 

 

まとめ

・サマータイムの導入によって健康にリスクがデータ上で明らかになっている

・時間の変更開始の春には心疾患、免疫疾患などがおよそ10%増、サマータイムが終わる秋には精神疾患のリスクがおよそ12%増

・様々要因が重なって、健康リスクが増加するため、一概に原因がこれとは言えない

・概日リズムのが変わることによるホルモンバランスの乱れが原因の可能性が高い

 

例え1時間のズレであっても、無理やり体をその習慣に合わせようとするのはリスクがあるようですね。

 

研究から推測するに、サマータイムを解除する秋までには健康被害が少なくなってっくることから、習慣の変化に対しては体が徐々に慣れてくるようです。

 

週に10分ずつなど、少しずつに変えていく分には比較的リスクが少なくなるものと思われます。

 

環境の変化に体を慣れさせるのにも、ゴールを見据えて徐々に変えていくほうが負担が少ないということですね。

 

 

 

Supporter profile iconSupporter profile icon
Article tip 2人がサポートしています
獲得ALIS: Article like 76.49 ALIS Article tip 16.00 ALIS
KTAG's icon'
  • KTAG
  • @KTAG
塾講師×ブロガー×ファーマー×ドラマー【好きな物:ドラム・バイク・勉強・遊び】教養や雑学をメインに、知的好奇心を刺激できるようブログを書いてます

投稿者の人気記事
コメントする
コメントする
こちらもおすすめ!
Eye catch
クリプト

Bitcoinの価値の源泉は、PoWによる電気代ではなくて"競争原理"だった。

Like token Tip token
159.32 ALIS
Eye catch
トラベル

梅雨の京都八瀬・瑠璃光院はしっとり濃い新緑の世界

Like token Tip token
216.64 ALIS
Eye catch
クリプト

約2年間ブロックチェ-ンゲームをして

Like token Tip token
161.20 ALIS
Eye catch
他カテゴリ

テレビ番組で登録商標が「言えない」のか考察してみる

Like token Tip token
31.20 ALIS
Eye catch
他カテゴリ

警察官が一人で戦ったらどのくらいの強さなの?『柔道編』 【元警察官が本音で回答】

Like token Tip token
125.92 ALIS
Eye catch
他カテゴリ

機械学習を体験してみよう!(難易度低)

Like token Tip token
124.82 ALIS
Eye catch
他カテゴリ

警察官が一人で戦ったらどのくらいの強さなの?『柔道編』 【元警察官が本音で回答】

Like token Tip token
125.92 ALIS
Eye catch
クリプト

ジョークコインとして出発したDogecoin(ドージコイン)の誕生から現在まで。注目される非証券性🐶

Like token Tip token
38.31 ALIS
Eye catch
クリプト

NFT解体新書・デジタルデータをNFTで販売するときのすべて【実証実験・共有レポート】

Like token Tip token
121.79 ALIS
Eye catch
他カテゴリ

SASUKEオーディションに出た時の話

Like token Tip token
35.87 ALIS
Eye catch
トラベル

無料案内所という職業

Like token Tip token
84.20 ALIS
Eye catch
トラベル

わら人形を釘で打ち呪う 丑の刻参りは今も存在するのか? 京都最恐の貴船神社奥宮を調べた

Like token Tip token
486.35 ALIS