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パーミッションレスプライベートブロックチェーンの登場- part 2

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  • Celo Japan
  • 2019/08/07 12:47

 

By LTO Network

Arnold Daniels

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LTO Network VS Ethereum & Hyperledger FABRIC

知り合いのブロックチェーン開発者や愛好家が、パーミッションレスプライベートブロックチェーンが現実のものであることを理解したら、こんな質問が続きます

“ なぜそれを他のブロックチェーンでは実現できなかったの?”

 

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この連載のPart1では、パーミッションレスネットワークがプライベートチェーンをどのように処理するのかを説明し、この分野のプロジェクトをまとめました。

LTO NetworkとEthereumでパブリックのパーミッションレスチェーンとの比較をして、Hyperledger Fabricとでプライベートのパーミッションチェーンと比較していきましょう。

概念レベルでパブリックとプライベート、パーミッションとパーミッションとの比較のみに焦点を当てていきます。

 

Ethereum上のプライベートデータ

Ethereumは急速な進展を遂げて、分散型ブロックチェーンアプリケーションの最も一般的なプラットフォームになりました。強力な開発者コミュニティが豊富なエコシステムを備え、ブロックチェーン技術を利用したアプリケーションを構築する際に、まずEthereumを検討することは理にかなっています。

Ethereumに関する全情報はオープンかつパブリックネットワークそのものです。全ノードにレジャーのコピーが存在します。これは、全ノードがスマートコントラクトで定義されたコードを実行し、現状を計算する必要があるためです。

ヨーロッパのGPDRのように、組織や企業はプライバシーを尊重・保護する規制に縛られています。しかし規制の有無に関わらず、組織は常にパートナーや顧客とのやり取りを世界に公開する事は望んでいません。

暗号化データはスマートコントラクトでは処理できないため、基本的な暗号化を利用したソリューションは誕生していません。その部分に対応した準同型暗号化のような進歩した技術は、いつの日か誕生するかもしれません。ただし、暗号化データに対するやり取りは、組織が最も望むものとなっています。

Ethereum上でのハイブリッドソリューションに取り組んでいるプロジェクトがいくつかあります。いくつかのデータが連鎖してスマートコントラクトで参照されるといったものです。これは適用可能な良いアプローチですが、その情報が公に共有されるべきではないものである場合、Ethereumの機能をフル活用できていないのに、利用の代価を払っているという状況に陥ります(文字通りガスで)。

これにより、多くの組織においてプライベートなEthereumネットワークの構築や、より一般的なHyperledger Fabricの使用などの自己管理によるパーミッションレスプライベートブロックチェーンに対して関心を持つようになりました。

 

Hyperledger Fabric と所有権

企業がブロックチェーンを使用すると、現状では一般的にHyperledger Fabricが対象となるでしょう。 IBMがサポートする汎用のパーミッション型のプライベートブロックチェーンです。

データが全ノードと共有され、スマートコントラクトで処理されるという点ではEthereumに似ています。ただし、HyperledgerはSideDBをネイティブサポートしているので、特定ノードとのみ共有できるデータも存在します。

一見して、自身でブロックチェーンを所有管理することは素晴らしい事のように思えます。 Hyperledgerはコンソーシアム型ブロックチェーンとして知られ、既存のコンソーシアムでの統制構造が整っている場合は正しいソリューションであると言えます。

そうでない場合は、個々の組織がブロックチェーンを設定することになります。この部分が問題になるところです。パーミッションネットワークは、パーミッションレスブロックチェーンのように活用の場を平準化しません。

ブロックチェーンの価値は、分権化によりもたらされます。ユーザーがネットワーク上の唯一のパーティーである場合、そこから得られることはほとんどありません。この場合の課題は、他の人をあなたのネットワークに参加させることになります。

既に権力の不均衡がある場合、当事者は自身の(集中型)システムの使用を強制することができます。競合他社や不均衡な利害関係を有する当事者はネットワークに参加する可能性が低く、独自ネットワークを構築する可能性が高くなります。

コンソーシアムブロックチェーンの作成は、最終的にコンソーシアムの作成を意味します。これは規則や規制、会員手続き等を必要とします。他の諸経費と同様、維持費もかかります。これらの努力を経て採用しても、この活用は他のコンソーシアムのメンバーとの間でのみ可能となります。

パーミッションレスネットワークでは、ケースバイケースであらゆるパーティーとコラボレーションできます。

 

LTO Network

パーミッションレスプライベートネットワークを使用すれば、企業はコンソーシアムの作成や、情報を公に共有することなくコラボレーションすることができます。

パーミッションプライベートチェーンとは異なり、全LTOノードは互いに通信でき、誰も制御することのない単一のネットワークを形成します。
LTO Networkでは、パブリックレイヤーの機能はデータとイベントの検証に限定されています。 もしあなたがネットワーク上の誰とでも共有・対話したい場合は、プライベートパーミッションレスは正しい解決策ではないでしょう。

ネットワークの種類にかかわらず、全てのクライアントやパートナーおよびサプライヤを参加させるのは困難です。 LTOは、単一のノードで、集中型のワークフローエンジンとしても使用できます。準備次第で他の人も接続できます。

分散化は機能であり、製品ではない。
-ジャクソンパーマー

パーティーは、ケースバイケースで互いに合意し、ライブコントラクトで定義します。
ライブコントラクトは、(フローチャートとして)視覚化し、組織の意思決定機関により議論可能なように構築されています。 このように、ブロックチェーン契約は他のタイプの契約と同じ方法で処理可能です。

ブロックチェーンは、ユースケースを無視して抽象的に扱うべきではありません。 分散型P2Pマネーがブロックチェーンから必要とするものは、組織が必要とするものとは全く異なるのです。

 

to be continued

この記事では、プライベートパーミッションレスネットワークとしてのLTOを他の種類のネットワークと比較しました。 この連載の最後となるPart3では、LTO Networkを他のプライベートパーミッションレスのソリューションであるHolochain、Monetと比較します。

 

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