新たなストレージ戦略により、ユーザーはデータの可用性とサイズ、地理的アクセス、ストレージコストを独自設定可能に
Ocean Protocolは現在、Filecoinの分散型クラウドストレージ機能による概念実証を行っており、カスタマイズ可能な複数のストレージオプションを提供し、データプロバイダーへの支出削減を実現することを目的としています。この統合は、Ocean service partnerであるProtofireがFilecoinから助成金を受けたことで実現しました。
Ocean Protocolでは、ソフトウェアの冗長性やデータ検索のスピードなど、ストレージ戦略を各データマーケットプレイスに合わせて調整することが可能です。各データマーケットプレイスの特性に合わせて、ソフトウェアの冗長性、データ検索速度などのストレージ戦略を調整することができます。ユーザーはデータをセルフホストすることも、IPFSプロトコル上に保存することもできます。
コラボレーションによる成功の歴史を持つOcean ProtocolはProtofireと提携し、分散型の方法でカスタマイズ可能なオプションの幅を広げるストレージ戦略を実装しました。
“Filecoinの開発助成金プログラムは、Protofireのように、Web3の世界で価値ある統合を構築する機会を提供するものです。OceanとIPFS/Filecoin間の統合を構築し、ユーザーが分散型ネットワーク上でシームレスにデータを保存できるようになったことに感激しています”-Filecoin Product and Business Development Jonathan Victor
この目標を達成するために、ProtofireはFilecoinストレージをOcean Protocolマーケットプレイスに統合しました。これにより、データプロバイダーは、データの複製と抽出やアクセス権の地理的分布、保存データの可用性とサイズなど、より多様な構成オプションを享受できるようになりました。さらに、データパブリッシャーは、ストレージリソースを管理するために中間サービスに頼る必要がなくなります。一方、データ消費者は、データプロバイダーのコストを削減することができます。
“私たちは、データの力、分散型データ市場、オープンソース技術の将来性を信じています。そのため、私たちはパートナープロジェクトとしてOcean Protocolを選んでいます。Filecoinは、データセットのサイズ、冗長性、検索速度、コストの面でユーザーのニーズを満たすために、追加のストレージ戦略として評価したときに、明確にそれを満たすソリューションとなりました。このPOCはProtofireの始まりに過ぎません。Filecoinへの貢献はこれからです。ご期待ください。”-Protofire CTO Manuel Garcia
“分散ストレージは、人々がデータと資産を制御できるようにするためのネースとなるものです。 ProtofireがFilecoinストレージとの統合をOceanに構築したことを非常に嬉しく思います。この助成金を後援してくれたFilecoinに感謝するとともに、Ocean ProtocolでWeb3 DAppを構築するために開発者が利用できるツールをエコシステムに提供できることに興奮しています。”-Ocean ProtocolファウンダーBruce Pon
さらなる分散型エクスペリエンスを提供するために、単一のデジタルウォレットを介してストレージ利用の支払いを可能にする予定です。
詳細はプロジェクトのGitHubリポジトリをご覧ください。
Ocean Protocolは、セキュリティを重視したデータマーケットプレイスを構築する為の分散型ソリューションです。データプロバイダーと消費者を接続するプロトコルにより、全てのトレーサビリティ、高い透明性と信頼性を確保することができます。ベンダーのロックインを防ぐため、Ocean Protocolは共有サービスに付加価値を与え、データ資産をコントロールすることを可能にします。
Filecoinは、データ保存と検索の為の分散型マーケットプレイスです。Filecoinを利用することで、ユーザーは分散型クラウドストレージの利点(プライバシー、高帯域幅、中央的権限や障害点がない)を利用して、ファイル保存や取得を行うことができます。
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