By LTO Network
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私が、知り合いのブロックチェーン開発者や愛好家に私達にパーミッションレスプライベートブロックチェーンの解決策を持っていると言うと、皆一様に怪訝そうな顔をします。
プライベートなものとパーミッションレスなものの共存が矛盾のように聞こえるのでしょう。さて、この点を見ていきましょう。
これらの概念を理解するために、まず、パブリック型のパーミッションブロックチェーンとパーミッションレスブロックチェーンの違いを見てみましょう。
RippleやEOSのようなパーミッションパブリックネットワークにおいて、管理者は特権を持つパーティーを任命できます。 この場合、一般には稼働できないレベルの能力でノード設定する事ができます。
Ethereumのようなパーミッションレスパブリックブロックチェーンでは、そのような特権を有する一部のパーティーは存在しません。誰もがノードを稼働してネットワークに参加し、トランザクションをブロードキャストブロックを生成することができます。
また、あなたがそうではなかったとしても、私だけがEthereumネットワークにより一定の行動を許可されているという可能性もあります。 スマートコントラクトでは、コントラクトが指定する者によってのみ実行され、他の人によっては実行されないアクションを定義することもできます。
したがって、パーミッションレスブロックチェーンとは、ネットワークレベルでの特権が存在しないことを意味します。 スマートコントラクトによりチェーンにデプロイされたロジックは、パーミッションを定義します。
パブリックのパーミッションネットワークと同様、誰もがプライベートのパーミッションレスネットワークにノードとして参加することができます。ただし、パブリックブロックチェーンとは異なり、他ノードはその存在を認識するだけで、データを共有しません。
これらプライベートネットワーク上のスマートコントラクトは、誰がコントラクトアクションを実行するのかを許可するだけでなく、誰がコントラクトと関連データの読み取利の実行を許可されるかについても定義します。
プライベートパーミッションレスの解決策は共有可能な単一チェーンを作成するものではありません。 その代わり、スマートコントラクトのインスタンス毎に独自のアドホックチェーンを作成します。
パーミッションレスプライベートネットワークにスマートコントラクトを導入すると、関連付けされたプライベート(サイド)チェーンが自動的に作成されます。
また、単一のノードが複数のアドホックチェーンを保持しますが、それら全てを保持することはありません。
例えばこれは“git”と比較することができます。gitでは単一システムが複数のリポジトリを保持しています。
読み取り権限は特定のノードに対してではなく、特定の個人または組織(暗号化署名によって識別)に付与されます。これは、Ethereumにおいてスマートコントラクトアクションの実行特権を付与されるのに似ています。
各コントラクトには識別子(またはアドレス)が存在します。ノードはURLの形式のアドレスも保有しています。コントラクトと関連するチェーンのコピーの取得には、コントラクトIDとそのコピーを持つノードのURLの両方を知る必要があります。
プライベートアドホックチェーンのコピーを要求してコントラクトへの参加を開始するには、任意のノード(自身のノードまたは信頼できるノードのみ)を使用します。ノードは、ネットワーク上の全情報ではなく、ユーザーへのサービス提供に必要なデータのみを保持します。このアプローチは、エージェント主体のソリューションとしてHolochainによって考案されました。
このシステムで解決できる課題には多種多様な種類があります。これらはプライベート、パブリックのパーミッションネットワークによる解決策では対処できないものです。
ちなみに私は、プライベートパーミッションレスコンポーネントを使ったアクティブなプロジェクトは3つしか知りません。
この分野で最もよく知られているプラットフォームはHolochainです。
分散アプリケーション用のこのプラットフォームでは、ユーザーが知る必要がある時にのみピアツーピアで情報を共有します。
Holochainは、分散ハッシュを通じて検証可能な個々のエンティティとしてトランザクション処理を優先し、共有ハッシュチェーンを完全に放棄します。
私たちのプロジェクトであるLTO Networkは、多国籍企業や政府をターゲットにした、トラストレスワークフローの実行を目的としたプラットフォームです。 このプロセスにおいては、プライバシーとGDPR準拠に重点が置かれています。
LTO Networkはスマートコントラクトをライブコントラクトに置き換えます。ライブコントラクトは、オンチェーンロジックとオフチェーンインストラクションの両方を定義しています。
Monetは、アドホックで短期チェーンを構築するためのプロジェクトであり、モバイルデバイスが参加者のノードとして機能します。
双方向の参加者が行き来し、そのロケーションに基づいてノード検出するため、コラボレーションは流動的となります。
to be continue
この記事では、パーミッションレスプライベートネットワークの概要について説明しました。 続く記事では、そこから恩恵を受けるアプリケーションの種類の詳細と、ネットワークが抱える特定の課題について説明します。 また、前述の3つのプロジェクトの類似点と相違点を比較しながらより詳細な分析を行います。
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