近隣の集落(超高層×深層タワーマンション)とつながった広大な屋上の半分は、
一般人立入禁の人工原生林。ハイブリッドウルフが放たれている。
各タワマンには基本的に一つ以上の神社とお祭りがある。
例えばある88階建て集落の41階に住む同性夫婦の生活。
広い庭には木々が茂り、たき火スペースがある。
地下シェルターの保有が義務づけられており、彼らのは地下6階にある。
パーティールームや寝室として利用したり、共用部分には酒蔵やローリングストックエリア、水耕栽培エリア、コワーキングスペースなどもある。
深井戸もあり、2人はしばしばタンクを持って汲みに降りてくる。
水道もあり、そちらは海水由来。どちらもミラクルな浄水器を通る。
38階から43階の住民と近所づきあいがあり、地下や神社で寄合があったりもする。
6階ごとに専用エレベータがあり、階段もある。
屋上近くの超高層階にも全住民を収容できるシェルターがあり、
地下と同じように普段はコワーキングスペースや麻畑、発電スペースなどとして利用されている。
また、非常時は居住区全体を包むシールドが起動する。
下水は全て肥料や人口原生林の川水になり、屋上や各庭木、畑で使われる。
が、多くの住民はたまに庭で野糞をする。
木の実は鳥たちが食べ、世界のどこかへ運んでくれる。
亡くなった人は基本屋上の特別エリアで鳥葬される。骨壺を納めることができる寺院も各集落にある。
タワマン間の狭い土地やタワマン群間のやや広い土地には、大木があったり、神聖な「荒野」として管理されている場所もある。
申請すれば、いつでもその大地を歩くことができる。
24時間動いている環状地下鉄でタワマン群同士はつながり、
もう一つの地下鉄は居住区同士と、海と山を結んでいる。
海と山にはそれぞれ優秀なシャーマンが交代で居住するシェルターがあり、
平時はお伊勢参りのごとく、選ばれた一般人も交代で居住している。
大麻やマジックマッシュルームなどはタワマンでも合法だが、
アヤワスカなど一部のサイケデリクスはシャーマンの管理下にある海と山のシェルターでのみ許可されている。
数泊程度なら、基本的に誰でも訪れることができる。