最上川舟運で栄えた山形県大江町左沢。
そこから最上川の支流月布川をちょっとさかのぼったところにある月布という集落。
江戸時代には日本一の品質と言われていた大江町の青苧の代表的生産地のひとつでもあった。
月布はその青苧からつくった布のブランド名だったらしい。
その月布地区に、今、月布鉱山という鉱山がある。
世界一の品質といわれるベントナイトクレイを産出している。
ベントナイトクレイは、土壌改良から化粧品、内服まで、幅広く活用、研究されている。
その月布鉱山坑道内に、「羽前船盡」という名前の、宿のような、なんらかの空間をつくりたい。
かつて海底でもあった月布地区。
船盡というのは四国の神山町にある神社の名前で、宝船の終点、船が尽きると書いて「ふなはて」と読む。
地球上の淡水の多くが眠っている南極の地熱が目覚めて氷が解けた暁には世界地図も大きくかきかわり、大江町あたりにもまた港ができるんじゃないかと思ったりもする。
海底でもあり、港でもある、新しい船盡、はじまりの岩屋になってほしいという願いをこめた名づけです。
南極の氷や朝日連峰の清冽な水や、月布産のベントナイトクレイや海洋深層水のにがりを使ったドリンク、
おいしくて栄養もある月布産の青苧を使った料理や衣服も提供したい。
近くの古寺鉱泉や柳川温泉も何か利用できるかな。
海底由来のベントナイトクレイという地下資源と、青苧という地上資源と、南極の氷という特殊な資源。
そして最終的には、氷が解けた南極での都市づくりにつなげたい。
南極の温泉街で月布の青苧を育てたい。
南極にかつてのような豊かな森を復活させたい。
南極や月布のあたり(盆地)は未来の人類の移住先として結構現実的なんじゃないかと思う。
水戦争がおこるといわれる中、
移行期には豊富な南極の氷と地熱も利用して。