きっかけは、「イシューからはじめよ」の文中での引用です。
ちなみに、私が本を読むきっかけは大体以下の4パターンが多いです。
・友人、知人のオススメ/好きな本
・雑誌やSNS、YouTubeで紹介されていた本
・読んだ本の中で引用/紹介されていた本
・気に入った著者の読んでいない本
図書館で借りれる本は予約リストに登録して、置いていない本はKindleで購入。
amazonユーザーですが、アルゴリズムでオススメされている商品も本も基本的には参考にしません。特にこれと言った理由はないのですが、背景が見えない人のレビュー内容には無意識に懐疑的なのかもしれません。
そして、紙で購入するのは何度も読み返したい本だけにして、限定した本棚のスペースを増やさないように調整しています。と言うのも、放っておくとドンドン物が増えてしまう!セーブする心が必要なのです。
閑話休題。
本を読んだ感想は、リチャード・P・ファインマンの存在を全く知らなかった!
の一言に尽きます。
子供の頃に読んだ世界の偉人シリーズに取り上げられてもいいレベルの天才なんだと思うのですが、誰でも知っているようなわかりやすいもの(ファインマン・ダイアグラム)ではないからでしょうか。
とは言え貢献度はとても大きく、だからこそノーベル物理学賞を受賞されているんですが知らなかった。量子電磁力学って何?の世界の人なので。
だからこそ、この本で書かれているファインマンさんの天才ぶりはとても伝わってきたのかもしれません。本書は、ファインマンさん本人、家族、友人・知人のインタビュー形式で書かれているのですが、とにかく周りの人からファインマンさんはとても愛され、尊敬されていることか。そして彼がどれほどの天才ぶりを発揮していたのかが余すところなく書かれていました。
何が彼を超天才たらしめているのかなと考えた時、科学に対する興味が世界を理解したいからというすごくシンプルで雄大な問いをつきつめようとしているからかもしれないですね。興味の対象はそれぞれだと思うけれど、全くレベルが違い過ぎます。
本書で少し心が騒めく章がありました。ファインマンさんが広島の原子爆弾開発に関わっていたことが書かれた章です。確かに科学者に責任はないし責任を押し付けることはできないのですが、そう思える心には共感できないなと思っていました。
ただ、世界を理解したい、物事をつきつめたいという意志のある人たちのお蔭で科学は進歩し、私たちはその恩恵を享受していることも忘れてはいけないんだなとも。
日本人として考えさせられますね。
最後にこの本の続きを作るとしたら、ファインマンさんが教えてくれる子供向けの科学と物理の不思議解説本でしょうか。
そもそも、ファインマンさんのお父様の教育方針がとてもユニークでそれを彼も受け継いだ部分は大きいと思うのですが、本を読みながらファインマンさんの授業を受けられたなら科学や物理に対する見方は全く違ったものになりそうなんです。
今の数倍は科学や物理好きが増えて、科学者や物理学者を目指す子供が増えると思うのです。
目指せ未来のノーベル賞!ではないですが、子供の未来の可能性を開く本ができそうなのは間違いありません。