この本を読むきっかけは、最近よく見ているこの本の著者岡田斗司夫さんのYouTubeのサムネです。YouTube上で「ユーチューバーが消滅する未来」というタイトルの本の紹介を見たら素通りなんて無理です。面白そうで。
YouTubeのサムネって本当に大切ですよね。動画を見てもらえるかどうかはサムネの影響大きいですから。思わず見たくなるようなサムネ作れる人、見習いたいです。
この本は、真面目に面白がって書かれている本だなと思いました。
この本の前に「21Lessons」を読んでいたのもあり、序章と1章の未来予測は近しい感じ(AIの比重が大きくなり人間の立場が変化する)がすると思ったのですが、2章以降は全く切り口が違って、岡田さんらしいというか独特のセンスで切り込んだ内容になっていました。
内容に共感できるというよりも、きっと楽しんで書いてらっしゃるんだろうなという面白がる姿勢を感じながら同じテンションで読めてしまいます。
また、新しい視点というか唸ってしまう部分が随所にあるんです。
例えば、「第4章 アイドルは新時代の貴族になる」は、新時代に貴族?アイドルが貴族?と、このタイトルだけ見ても何を言っているのかわからないんです。
でも何となくニュアンスは伝わってきた気になる。
そういうところが本当に上手いなと思ってしまいます。
そして、この本で最も共感でき、最も言いたかったことがまとめられている終章は、未来に対してキラキラした夢のある解決策は書かれていません。
ただ、こういう心持ちで過ごすのはどうかなという提案は書かれていました。
人によって評価が分かれると思う提案ですが、私は人生を面白がって過ごす未来は悪くないと思いますし、面白がる人生を送ろうと思っています。
人生の勝ち組と言われる方に残れるかどうかは全くわかりません。
ただ、どのようになっても面白がる姿勢で毎日を過ごしていれば、それはそれで幸せな人生なんじゃないかなと思ったりもしました。
最後にこの本の続編を考えるとしたら、人生を面白がる極意なんてどうでしょうか。
心理学や哲学など学術要素も絡めているような話が入るといい感じなる気もします。
例えば、笑顔になるとポジティブになれる「顔面フィードバック仮説」のように、すぐ実践できそうなものがあると興味も持ってもらえるかもしれません。