皆さまこんにちは、石油大好きMALISです。
石油価格見に行こうとして、まさかのビッグニュースに驚いています。
インターコンチネンタル取引所、略してICEってご存知ですか?
ニューヨーク証券取引所の親会社であり最大級の先物取引所でもあります。
私も石油の将来価格調べるときはいつもICEさんのサイト見てます。
一言でいうと、ウォール街の申し子です。
(本社はアトランタだけどね)
そのICEがこんな発表を!
記事によると、
・新会社を11月に設立
・米国連邦規制下でビットコインによるデジタル資産の市場を創出
・確定拠出年金(401k)等でビットコインを使えるように
・ビットコインの先物商品をつくる
うはぁ。。。
なお、第2ステップとして
・クレジットカード取引の置き換え
も明言しています。
でかい話。
米国内だけでも最大年間7兆ドル、GDPの60%が置き換わりますよ。
規制面については、
・米国内でビットコインは"コモディティ"
(証券じゃなくて商品ということ、金と同じ)
・よって商品先物取引委員会(CFTC)の承認が必要
ということで、ネックはCFTCのみです。
ちなみに、シカゴにある別の取引所では既にビットコインの先物取引は始まっています。よって新会社発足の11月までに承認いけるやろ!ってことでしょうか。
さらに、この目標実現のためにスタバ、マイクロソフト、ボストンコンサルティンググループ(ボスコン)と提携発表。
興味深い提携先です。
消費者向け、いわゆるBtoCを担うのがスターバックスということでしょうか。そもそもスタバは店頭支払いにビットコイン導入を決定していますしね。
(注)2018年8月6日、スタバから"いや、うちビットコイン払いまだ決定していないから"と訂正報道あり。今後の動向要注目です。
マイクロソフトはエンドユーザー向けもありますが、Azureクラウドをはじめとする企業向けの小売事業者(BtoB)でもあります。さらに今回のプラットフォームの構築を担う事業者でもあると。
(ボスコンについては、どういう位置づけかは明記されていません)
それにしても、ついに来たかウォール街。
着々と準備を進めていたんですね。
ちなみに、新会社の名前はBakkt。
ニューヨーク証券取引所のインスタにも登場。
Backed(裏打ちされた)とかけているようで、デジタル資産を取り扱うにふさわしい名前であるとともに、ボラティリティが高く既存取引所で扱えないアマチュアな時代は終わらせる!って意思を感じます。
「仮想通貨界のお子ちゃま達よ、そろそろ大人の力を見せてやんよ」
ってことですかね。
と、ここで、疑問。
実際、ビットコインがUSドルにかわるグローバル通貨として動き出したらどうなるんでしょうか?
もちろん、すべてを置き換えるという話は非現実的なんですが
もしですよ、もし置き換わったら?
ビットコインの価格はどうなるんでしょうね?
実は、既に計算している人がいます。
昨日出たBloombergの記事によると、
もしも、米国内のUSドル(ナローマネー)をビットコインが置き換えるとなると
ビットコイン価格が2000万円以上
になる必要があるらしいです。
凄い世界ですね(笑)
まぁ、まぁ当然トランザクションが全く追いつかなくなると思いますし、現実的ではないと思います。
しかし当面の興味として、今回のBakktの申請が通った時に、ビットコインの価格がどう動くか?ウォール街の独断場になるのか?
目が離せません。
以上、いかがでしたか?
まさにウォール街の殴り込み、やってきましたね。
実は今回引用している記事には、ビットコインの持つ非中央集権的な価値観と今回の話は真逆ではないか、といった疑問も書かれています。
ただ、使われない技術など、流通しない通貨など無価値であるとも思うのです。
いずれにせよ、今回のBakkt設立は仮想通貨市場の大きなターニングポイントになることは間違いないのでしょう。
MALIS
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