【私は署名に協力します】子どもを真ん中に、対話を重ねていける社会でありたい。

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高校数学教師（宮城県）を退職し、全国のデモクラティックスクール、北欧デンマークの教育を学んだ後、仙台から教育革命をしている伊藤真結です。

２０２０年４月からAKIU SCHOLĒ（アキウスコレー）という新しい学校🏫を仙台市秋保町に創っています。

全日制の学校に行っていても、通信制高校に行っていても、不登校でも、全ての中高生が、自分の選択で自分の人生を切り拓く力を育みます。

個別の授業対応なども行っている公式ホームページ

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６月３日（土）

今日は晴れ間の出た仙台でした🙆

関東の方は雨が大変そう…☔。

さて、そんな今日は、

あるニュースについて

書いていこうと思います。

ここ数日、

メディアで取り上げられているあるニュースがあります。

「中1男子の自殺は教員の不適切指導が原因だった 

死から5年半が過ぎ、実名で公表した父親の思い 」

東京新聞の記事です。

記事の冒頭には

東京都板橋区の私立中1年の男子生徒が2017年に自死した後、

学校が遺族との話し合いを経て設置した第三者委員会が、

3人の教諭から受けた威圧的な「指導」と

自死との因果関係を認める報告書をまとめていたことが分かった。

父親の加藤健三さん（51）が

29日に都内で記者会見し、明らかにした。

加藤さんは「子を持つ全てのご家庭にとって

人ごとではない『指導死』をなくしてほしい」と訴えた。

とあります。

事件当初、学校側は、

学校側の指導との因果関係を否定していました。

しかし、ご遺族の再三の交渉の末、

学校は事件から2年が経った2019年、

第三者委員会を設置。

その後学校は昨年1月23日、

ご遺族に最終報告書を提出、ご遺族は一般にも公表するよう求めましたが、

学校側は応じなかったのだそうです。

その報告書では、学校側が男子生徒へ行った一連の指導が明らかになっており、

そういった指導に「一定の問題があり、自死との間に事実的因果関係がある」

と結論づけました。

息子さんを亡くされた加藤さんは、

「息子の命が失われてから49カ月もたって、

それまでの学校の説明と大きく異なる事実を知らされた。

第三者委員会も、公立と違って私立は、

被害者である私たちが加害者である学校に調査をお願いするしかなかった」

と話しています。

怖いのは、

当初、学校側の指導との因果関係が無かったとされており、

大変辛い心境の中でご遺族が訴え続け4年以上かけて、

結果が、覆ったということです。

そして同じタイミングで、

この仙台市でもニュースになっていることがあります。

2018年11月に起きた仙台母子心中に関して、

ご遺族の再調査の要望に対して、

再調査はしないと、市が判断しました。

仙台市「再調査は実施しない」2018年母子心中 

遺族が求めた“いじめとの因果関係調査”に応じず

再調査の必要は法に則り、またガイドラインに則っても必要ない。

と、市長は言いました。

河北新報の記事では最後、

２０１６年、泉区の南中山中の男子生徒がいじめを苦に自殺した件では、

当時の奥山恵美子市長の決断で再調査が決まった。

いじめ防止を「一丁目一番地」に掲げて市長に就任し、

市いじめ防止条例まで制定した郡市長が、

自ら再調査の道を閉ざした事実は重い。

と書かれています。

メディアで見えている部分と、

見えていない部分とがあり、

子どもの自死、

とひと言に言ってもその背景にはたくさんの要因が絡み合っています。

だから、

本当に難しい問題です。

でも、二度と繰り返してはいけない。

その為に、今、

あれこれと決まり事が増えていってる。

決まりごとが増えていきすぎると

「対話」が無くなる気がします。

だって、そう決まってるから。

その決まり事通りに進めることが

第一になってしまうこと、

それが、一番怖いことのようにも思います。

そしてそれが、

今の教育現場のような気がしています。

生徒の姿を見ないでガイドラインばかり「理解」しようとする、

ガイドラインの理解はできても、

それがほんとの関りに繋がることとはまた違う。

誰も失敗できない、間違えられない学校現場は

先生も生徒も苦しい。

学校現場、

もっと日常から、対話しないと。

子どもたちが笑顔になる新しい取り組みやイベント、

「いいね！」が集まるような実践、

そういったものも、

もちろん素晴らしいです。

でも、土壌がしっかりしていない場所に

どんなに新しい苗を植えたとしても、

その時は良いかもしれないけど、

根本的に広がっていかない。

今日、紹介したような記事の内容は、

時間が経てば経つほど

ご遺族への世間の目は厳しくなります。

言ってしまえば、

「クレーマー扱い」です。

記事が公開されてるコメント欄などを見ても

「家庭の問題だ」とか「子どもにも問題が」

なんてものも少なくない。

先ほども書いた通り、

もうこんなことが二度と繰り返されないこと

それが、ご遺族の願いでもあるはずです。

だから、

明らかにしないといけないことがある、

そんな想いで、

再調査の要望を出されたのだと思います。

もう二度と、学校管理下で悲しいことが繰り返されないよう

市長はもう覆されないと言いましたが

私は、署名に協力します。

キャンペーン · 仙台市立寺岡小学校いじめ事件の再調査委員会設置を求めます · Change.org