おはようございます。みはちです。
「かけだしイラストレーター、NFT始めてみた!」Day4の記事になります。
前回の記事では、明日NFTを出品するんだ私はうおおお、という記事を書きました。今回は、果たして出品された絵がどうなったのか!について描く予定だったのですが・・・実は、並行してとても悲しい出来事も起こってしまいました。。
ということで今回は、「出品したNFTはどうなったのか」「どんな悲しいことが起きたのか」の二本立てです。
さて、先日出品したNFTですが・・・無事に売れました!
今回Foundationというマーケットプレイス(NFTを発行したり、売買することが出来るプラットフォーム)に出品したのですが、ありがたいことに買い取ってくださる方が見つかりました。
このFoundationというサービスは、出品する人が最低入札可能金額を決めてNFTを出品し、入札する人が現れたら、そこから24時間をタイムリミットとしてオークションが始まる仕組みです。
(つい先日アップデートが入り、この方式以外の出品方法も可能になったようです。まだ新しい出品形式を試していないので、次回出品時に試してみて、また記事でご紹介します!)
私は今回0.20ETHを最低入札可能金額にしました。出品してから5日目に初めて入札いただいたので、「売れないんじゃないか・・・」と思っていたこともあり、とっても嬉しかったです。
一枚の絵を完成させる工程として、私は「ラフを描く→線画にする→色塗り→背景を描く」という手順で進めています。
一枚の作品を仕上げるのにも時間がかかるので、そうやって完成した作品に価値を感じてくれる人がいて、お金を払ってでもNFTを所有したいと思ってくださることはとっても嬉しいですね。
NFTが売れた~!!と喜んでいたら、TwitterのDMに中国の方から連絡がありました。
DeepL(高性能翻訳サービス)で翻訳して読んでみると、「あなたの作品が中国のサイトで勝手に販売されている」とのこと。
こんなDMをいただきました。
状況が掴めなかったので、サイトについて教えてもらい私の名前で検索すると、私の作品がたくさん掲載されていました…。
作品がそのまま使われているものもあれば、色味や画質を加工して利用しているものもありました。
サイトを見ていると、日本のアニメのワンシーンをそのままトリミングして掲載している人もいて、いまいちどういった用途で使っているのか分からないものも…。
ただ、このあと他にも何名かの親切な中国の方から「あなたの作品が無断で使われている、お金儲けに使われている」といった内容のDMをいただきました。
少なくとも、こんな素敵な絵があるから見て!という利用用途ではなく(それでも画像を勝手に使っていたらダメですが)、私のイラストを自分の描いたものとして載せたり、イラストを使ってお金を得ようとしている人がいるようです。
なんというかもう・・・本当に本当に悲しいです。
インターネット上では画像データが簡単にコピーできてしまうので、こういった無断利用や複製のトラブルはあふれかえっていると思います。
ただ、やはり自分の作品がこのように使われているのを見ると、、、
今回、たまたま親切な方が、中国のサイトに出された私の作品を見て、そしておそらくTwitter上で私の絵を見かけ、「あれ?」となって連絡してくださったのだと思います。
このような偶然もあり、中国サイトでの不正利用を知ることが出来ました。
一応中国のサイトにアクセスし、無断で私の画像を使用している人に「この作品の作者です(TwitterのIDを記載)。この作品の無断使用はやめてほしい」とメッセージを10件ほど送ってみたのですが、2,3件しか対応してもらえませんでした…。悲しいです。。
今回、この件をTwitterで報告したところ、何名かの方から「こういった被害にあう可能性もあるから、絵にサインを入れたり、透かしを入れたほうがいい」というお言葉をいただきました。
この方々が、親切な気持ちで私にアドバイスして下さったのは理解していますし、心配していただき少し気持ちが前向きになりました。
実際、私もご依頼いただいて描いた絵に関しては、依頼者さんに確認をとったのち、sampleの透かしを入れて自分のアカウントに投稿しています。
ただ、作品の無断使用を防ぐために、サインや透かしを入れなくてはいけない現状はおかしいな・・・と思います。
作品は本来、サインや透かしが入っていない状態が「完成の姿」です。私は、精一杯描いたイラストを「完成の姿」で見て欲しいです。
悪い人たちに対処するために、作者が投稿したい本来の姿では出せない。
そんな現状は間違っていると思います。
NFTに無理やり絡めようとは思っていませんが、やはり「デジタル作品をホンモノとニセモノとで区別できるようにする技術」は、本当に必要とされていると思います。
透かしを入れる、という工夫もその一つだと思いますし、NFTを発行しブロックチェーン上に記録することで、真贋性を証明できるようにすることも有力な手段だと思います。
今回の件であれば、仮に私の絵が無断転載されて利用されたり、勝手に私のイラストを元にしたNFTが発行されても、「私が出品したNFTはこれしかない」ということを誰もが分かるように示せるので、私が発行したNFTの価値が下がることにはならなかったのかな、と思います。
たくさんコピーは存在しているけれど、作者が作成したホンモノはこれなんだ、と示せるということですね。
「NFTってなんだろう。コピーできないってなんだろう。」
そんな疑問に対する回答を、不本意な経緯ではありますが、実感を伴って理解することができた出来事でした。
今回、NFTとは直接関係がない、「イラストをコピーされて勝手に使われる」ことに関してたくさん描いてしまいました…。
NFTに関する内容を期待してたのになんだよ!と思われた方、ごめんなさい。。
冒頭にも書きましたが、イラストってすごく時間がかかって作られているんです。どんな絵描こうかな、見た人にこんなこと思って欲しいな。描き始める前にそういったことを考える時間もあります。
そんな風に大切に作成しているから、作品は大事に扱って欲しいです。
ボタン一つでコピーできるからって、載せたことがばれても最悪消せばいいからって、無断使用してはいけないんです。
勝手に作品がお金儲けに使われているわけではなくても、作品が知らないところで掲載されていたり、アイコンに使われていたり、それだけでも本当にイラストレーターにとっては悲しいんです。
依頼されて描いた作品であれば、「せっかく依頼いただいて届けた作品なのに、勝手に使われたと知ったら依頼してくださった方はどんなに悲しむだろう」そんなことも考えます。
私の悲しい胸の内をたくさん書いた記事をお見せすることになってしまい、ごめんなさい。
また明日から、楽しくお絵描きを続けていきたいと思います。
それではまた。