ALISイラスト・マンガカテゴリ解放おめでとうございます。そしてさようなら。
私は今回のアップデートを心待ちにしていたが、今や全く失望した。今後はあのカテゴリに記事をあげることについて、少し考えたいと思う。
いや、ちょっと嘘をついた。訂正する。
はじめから、一切期待などしていなかった。
なぜなら、そこにALISの根幹に関わる恐ろしい欠陥があることを私はカテゴリ解放の数日前、すでに知っていたからだ。その欠陥というのは、システムのなんかむつかしくて複雑な色々ではない。
私からすれば、どうしようもなく阿呆らしい、稚拙な欠陥である。
まず、2つの記事を例にあげよう。
A
B
どちらも私が書いた記事だ。
上が14000字超、下は1000字にも満たない。
それぞれ、ちょうど2日後の報酬がこれらである(実際のB記事では少し増えているが、16日当時は14いいねだった)
最初見た時は、おや、と思った。
Aに対して、明らかにBの報酬が少ない。
Bはいいねの数も少ないから、書いた内容が皆さんに受けなかったのかもしれない。
でもそれだって、Aと比較すれば、20トークンぐらい貰えているはずではないのだろうか。
このツイートを10/12〜16あたりを参考にすると、Bの記事をあげてたその日その時間だけやたら人が多かったということもないはずだ。
運営の配布したトークンが、いいね数に応じて降りてきた、というにしては、それまで私が自分の描いた作品をサムネにして、記事をかいて貰っていた報酬からすれば、どう考えても少なかった。
あるいは、賢明な読者はとっくにこう思っているかもしれない。
『文章が少ないからじゃないの?』
そうだとも。
その通りである。
私もはっきり確信した。
アリスの記事の質は、そのいいね数如何に関わらず、まずは文章の量で一定程度判断されているのだ。
「何当たり前のことを言ってるんだコイツ。」
と思った人は、きっと真剣に絵を描いたことがないのだと思う。それが悪いとは言わない。
でも、覚えておいてほしい。
私はこの絵を描くのに大いに努力した。時間と材料を使った。
同じようにこちらの絵を描くのにも大いに努力した。上に比べれば速く描けたが、それでも半日くらいかけた。
使い回しのフリー素材ではない。
それをふまえた上で、聡明な皆様にちょっと質問をしてみたいのだが、ALISのシステムは
C
D
どちらが画像としてクリエイティブなのか、しっかり判断出来るのだろうか。
Cはさっきの画像である。DはiPhone7Plusで撮った、そこら辺の駅の構造物のアップである。
どっちがすごい?
どっちが私頑張ったと思う?
「馬鹿だな君は。それを皆で判断するために、このプラットフォームはあるんだよ。」
という人にまた聞きたいのだが、じゃあどうして39いいねに対して59.83ALISがもらえて、18いいねに14.84ALISしか貰えてないのだろうか。(ちなみにBの記事はその後少しいいねが増え、コメントがついたので報酬が変わった)
変じゃないのか。
どっちも私の文章である。どっちも私の絵である。私の作品が素晴らしかったと評価してくれた人は確かにいたのである。
どうして、こんなに報酬の比率が違うのだろうか。
と言うのは、私の仮説であり、今やほとんど確信だ。
ALISでは毎日、記事を更新し、いいねを押したもの、押されたものに対して、運営から決められた量のトークンが配布されている。
皆がいいと思った記事をいいねして、信頼できる、あるいは面白い良質な記事だけが人気上位に残り、そうでないものは表示順位が下がる。
今日からALISに登録したという初心者に、ぜひ聞いてみよう。
ALISでは、記事へのいいね以外は報酬に関係ない。○か✕か?
残念ながら、答えは✕だ。
こういう記事がある。
これは皆さん、全くなるほどと思うだろう。今日から初心者ブロガーという人でも、この辺を読めば、基本のしっかりしたSEO対策によって、『ちゃんとした記事』が作れる。
文章を書き続ける、というけっこうタイヘンな努力は必要なのだが、それが出来れば徐々にALISでやっていけるようになる。
新人ブロガー諸君!
ようこそ、新しい時代のSNSへ!!
右も左もよく分かってない芋虫同然の君たちには、とりあえずこの定型に従ってもらえばよい。そしていずれは個性を発揮し、自らをカイゼンして、ALISを飛び出していく面白いコンテンツを作れるようなクリエイターになることを大いに期待している。
「でも先輩、どうしてその定型に従う必要があるんでしょうか?」
と、無垢な新参者に言われたら、何年もブログを書いてならしてきたSEOに強いアナタはきっとこう答えるだろう。
「そりゃあ、Google先生に記事を見つけてもらうためだよ。」
そうなのである。Google先生に見つけてもらわないことには、アクセスアップは見込めない。あなたの記事は、インターネットに存在しないも同然だ。必然的に、ユーザー数も伸びない。
これは運営にとっても重大事である。
俄然真剣にもなるだろう。
ALISはSEO対策もきっちりやっている、と以前誰かが褒めている記事を見た。
これは大変な戦略的努力だ。
そうやって運営がしっかりしていればいるほど、ALISというプラットフォームが『ちゃんとした記事』をたくさん持っていることを、Google先生に発見してもらいやすくなる。
このままこのコミュニティが良い方向に成長していけば、いずれ誰かが「仮想通貨」と検索した時に、1番トップに表示されるのがALISの誰かの記事、ということにもなるだろう。
ALIS運営が、「いいね」数が同じだった場合、こっちの方がSEO対策がしっかりしていそうだ、と判定した記事に多めに報酬を払うことになっても、むしろ当然だ。
一体、誰が困るというのだろうか?
イラストレーターと漫画家である。
ALISにおいてGoogle先生基準の『ちゃんとした記事』作りを目指す以上は、守っておかなければならないルールがある。
・2000字以上書く
・規則的に、見出しなどを大きくする。
・出来れば文中の単語の色を変えて強調する。
・数枚画像を挿入する(段落をわかりやすくするかわいいラインのようなもの、フリー素材、一部なら使い回しでもOK)
・クロールしてもらえるよう、外部リンクを貼る
もっと細かいかもしれないが、大体はこんなところだ。今から超初心者がALISで記事を作成するにあたって、これ以上覚えておくべきことは特にない。
あとは公序良俗の範囲で、好きにやったらよろしいという塩梅である。
ところが、こんなわかりやすいことも守れないユーザーが、くだらん記事を量産して、SEOで順位を下げているではないか。たしかにいいねはついたかも知れんが、天下のGoogle先生のお目に留まらなさそうなクソ記事など言語道断、皆で分ける報酬は、『ちゃんとした記事』を書いた奴に多めに分配するべきである。ちゃんとしてない記事のことなんか、俺は知らん!!!
という、崇高なる判断がどこか私の預かり知らないところで行われている可能性は全く低くない。
というよりも多分、全体のためにはそうするべきである。
Google先生が1枚の画像のクリエイティブ加減を判断できない以上、それを基盤にするプロダクトは追随する他ない。追随しないわけがない。
そうしないのは怠慢でさえある。
だから、イラストレーターと漫画家は、ALISに出来上がった作品をただ発表すれば良いわけではないのだ。
ではどうするべきか。
もちろん、『ちゃんとした記事』を作るのである。
イラストレーターなら絵が出来上がるまでの過程の画像をちゃんと4枚以上用意して、2000字以上の文章で解説して、漫画家なら、4コマ漫画に自分の日常エッセイでも付け加えておくと、それなりに体裁が整っていることになる。
これからイラスト・マンガカテゴリで自分の実力を試したい人には、ぜひともおすすめしておきたいアリスハックなので、参考にして欲しい。
。。。今、めんどくせー。と思っただろうか?
私もめんどくさいと思う。
そうだとも、めんどくさいのである。
しかし、イラストレーターと漫画家が、何時間もかけて、何日もかけて完成させた作品がその辺の画像データとしてGoogle先生に認識されてしまう以上、体裁だけでも『ちゃんとした記事』を作る以外にまともに評価される方法はない。
めんどくさいが、我々は従うしかない。
そして、ここまでくるといよいよ、このプラットフォームの仕様は全くもってバカバカしく、不公平であると言わざるを得ない。
なんと言っても、ユーザーにウケるウケない以前のところで、作品に対しての評価が、報酬が、決まってしまうのだ。
いや、間違えた。
あなたの魂がこもった作品ではなくて、ただの画像データだった。
私ではなく、ユーザーではなく、運営ではなく、他ならぬGoogle先生が、そう評価しているのである。
いやはや何とも厳しいものだ。イラストレーターは、何日もかけて描いたのに。漫画家は、寝る間も惜しんで作ったのに。
それ以上さらにまた時間をかけて、『ちゃんとした記事』を完成させねばならない。
翻って文章はどうだろうか。
画像データを用意するだけなら、実際そんなに難しいことではない。ちょっと検索して、フリー素材を持ってくれば良い。お金が有り余っていたり、どうしてもこだわる人は外注したりすれば良いが、基本的には記事の構成をメインに考えて、画像は自分がオシャレだなあと思うところに適宜配置していく素材の1つに過ぎない。
記事ありきでフリー素材を使用して全体を構成する方が、オリジナル作品ありきで記事を作るより『ちゃんとした記事』をつくるためにコストパフォーマンスがいいと思うのは私だけだろうか。
私が2週間かけてこのイラスト制作に熱中している間に、『ちゃんとした記事』を20本くらいあげてしまう人に、一体どうやったらALISにおける時間給で追いつくことが出来る?
私はひとまず小説家でライターであるから、別に文章を書くことがいやとは言わんけども、同時に画家でイラストレーターでもあるから、そういう視点からだとどうしても納得がいかない。
ALISの仕様にではない。
ALISの運営が、軽々にイラスト・マンガカテゴリを解放したことについてだ。
キレイなイラストを何枚まとめてあげたところで、文脈があっちこっちいく、改変ばかりの、冗長な文章に報酬比率で多くの場合条件負けする。負け続ける。
しかも全体で見るならば、文章だらけの他のカテゴリと同じ土俵で勝負しなければならない。
分かりきったことだが、イラストレーターや漫画家たちは、ライターやブロガーの記事と報酬を取り合っているのである。
ところがあっちは別に絵なんてどうでもよくって、ほとんど文章力1本で勝負すればすむ。あまつさえ、友人関係やインフルエンサー具合もややこしく絡んでくるのだが、それだって根本的には文字数で報酬が左右されている。
波風の立ちそうなことを言うんじゃない、と思うだろうか。
けれどもこれは、私がアリスに登録して1ヶ月経つ間に思ったことなので、コミュニティのことを思うなら、どうか最後までお付き合いいただきたい。
私はここにお友達が多い方では無いし、アリスと墓まで付き合うつもりもないので、好き勝手に記事を書いて、好き勝手にイラストをあげて、言いたいことを言うつもりだ。そして辞めたい時に辞める。
コミュニティに貢献しろ定型に追随しろと言うのなら、運営の方々にこそ、今現在、文章と絵のクオリティをどうやって比較担保しているのか、はっきり聞かせてほしいものだ。将来的にこうする予定があるとかでもいい。
私は希望を捨てたくない。
しかし、人は自分のことしか考えない生き物である。
自分が満足していれば、他の誰かが抱えている少しの不満など、気にもかけはしない。
『信頼の可視化』に向けて動く全体のために切り捨てられている『価値』があるかもしれないなどとは、まさか夢にも思うまい。
だから疑問を感じた暇人が、こうしてせっせと記事を書いているのである。
それにしても一体、普段Twitterであれほどヴォエヴォエ騒いでおきながら、ブームの起点となったご本人の記事がなぜこのいいね数なのか、どうして最終的にこんな報酬量になっているのか、誰か今までに1度でも真剣に考えたことがあるのだろうか?
電子的素人感覚だが、この点はかなり根が深く、また大変興味深いものと思う。Githubがちゃんと理解出来るもっとエンジニア的な方にも、ぜひ1度技術的な検証をしてもらいたい。
なぜ私がこんなことにこだわるかといったら、もちろん、願わくば自分のマンガだけ、イラストだけで勝負してみたい気持ちがあるからだ。
なぜそんな希望を多少とも抱いてALISに登録したかと言うと、安氏が「ウチはイラストと相性がいい」「クリエイターを増やしたい」と私に向かってはっきりいったからだ。
まさか撤回はするまい。
私だって、成長途上のプロダクトに、登録して1ヶ月くらいでどうのこうのとはあんまり言いたくない。
やっぱりなぁ、と言うため息は先延ばしにしておく。
しかし、揺るぎのないデータがある。
事実は明らかである。
運営の方が一番最初にどういう層に向けてユーザー登録を募ったのかあんまり知らないのだが、そもそもこのプラットフォーム自体が、画像作品を評価するに値しない場所のように私は思う。
現状を鑑みるに、 ALISからコンテンツを発信していきたいとか、イラストと相性のいいクリエイティブなプラットフォームだと思っているとか、聞こえのいい甘言を弄して、政財界のお偉方の評価をいただいたり、ユーザー数だけ伸ばしにかかったりするのは止めた方がいいのではないだろうか。
なに宣伝になるだろうと言ったって、マネタイズを他でしなければ、イラストレーターも漫画家も到底やってはいけまい。
しかも他でマネタイズすることなど、むしろブロガーやライターの方がとっくのとうによっぽど上手にやっている。別に金を稼ぐだけなら、絵を描く能力など必要ないのだ。
このままいくと、イラストや漫画は、他のカテゴリをいっそう華々しく見せるための、彼らの文字がいっそう報酬を多く得たように見せるための、お飾りでしかなくなる。というより既にそうだ。
Googleに依存するプラットフォームである以上、作品だけを載せた記事にいいね!がついても、貰える報酬は努力した分より少ない。ということをここまで再三にわたって述べてきたが、異論はもちろん受け付ける。
1万字を超えるこの記事の最後の方にもしたどり着けたなら、好きにコメントしたりしてくれていい。投げ銭もしてくれていい。
ただし今のところ、初心者ブロガーがフリー素材から取ってきた写真をサムネに貼り付けて3時間ぐらいで書いたような2000字程度の文章と、プロの画家が3ヶ月かけた作品の画像が1枚きりの100字にも満たないようなキャプションが、『記事』として機械的に比較されている。ということを認識してほしい。
こんな状態の評価方式で、まかり間違ってアーティストとして発表の場を求めている若人に『ここなら正当に評価してもらえるかも』などという幻想を与えてしまうのは大変危険である。
その時に『自分の作品はこんなものなのか』と落ち込んでしまうことになれば、それこそクリエイティブな才能に対する謂れのない瑕疵である。
今や、根本的に芸術に対して稚拙で機械的な判断しか出来ないこのプラットフォームに、真の意味でクリエイティブを評価する能力など全くないと断言する。
Google検索に依存しながら作品画像を評価するなどということはほとんど不可能だ。まともにやって出来るわけがない。
そういう意味では根元から間違っているのだ。
始まる前から終わっている。
信頼できる人々と『ちゃんとした記事』のプラットフォームがALISの理念なのだ。
イラストばかりやってきて、漫画ばかり描いてきて、まったく文章がかけない人がその才能を発見してもらえずに埋もれていく可能性に対して、このプラットフォームはあまりにも脆弱である。
こういう現状なのである。
私は本質的には夢想家であるが、とりあえずもういい年をした大人なので、現実に対してウダウダ言っておしまいにはしない。
ちゃんと実のある提言をする。
絵描きの諸君!
報酬がもらいたいのなら、
初心者ブロガーに負けたくないなら、
今すぐその手に持っているコピックだか、スタイライズペンだかを投げ捨てたまえ。
キーボードを構えて、ブラインドタッチとコピペ改変の技術を習得しろ。
絵筆なんていうものは精々、ブログ映えしそうなランチを食べている時の箸替わりにでもするのがよい。
大きなお世話だとは思うが、諸君のために今、はっきり言っておく。
画力でもって身を立てよう、旗をあげようなどというのは、ここでは全く間違った努力である。遠回りである。非効率的であるというより、永遠に埋まらないトークン保有量格差の下の方に諸君を位置づけるだけの愚鈍な行為だ。
少なくとも今は、そして近い将来においても、諸君らの信頼と実力を、そっくりそのままALISで評価してもらうことは絶対にできない。
正直薄々気がついてはいたが、それをはっきり指摘する『文章力』がないばっかりに、何も言わずにいた人もいると私は思っている。いるはずだ。それくらい物事の本質を直感で見る感性と観察力があればこそ、表現者は表現者をやっていけるのだ。
また、絵は大量生産薄利多売と最も相性の悪いカテゴリである。
スピードを重視して、ラフな2頭身で、背景が少なくて、雑なアニメ塗りのエッセイ調なものばっかり描いていては、いつまで経っても実力が上がらない。時間をかけて、背伸びして、描きたい理想を追求しなければいけない。
そこに締切はあっても、終わりはない。
これは一介のイラストレーターとして私がはっきり認識している事実である。そういう絵柄が好きな人はともかく、たまには思いっきり対象を観察してストーリーを練り込んで1枚のイラストに色んな妙技を詰め込みたくなる人もいるのだ。
嗚呼、悲しいかな!
そうしたところで世間には『すっごーい!』としか言われない。Twitterのフォロワーも言うほど増えない。挙句、アリスで貰える報酬は相対的に下がるばかりである。
画家が白紙のキャンパスの上に1から生み出した作品よりも、どこかのブロックチェーン企業が出した情報を羅列しただけの文章が評価されるのがALISというプラットフォームである。
いみじくも真の表現者たらんとするイラストレーター、漫画家の諸君!
(まだアリスに残っているのだろうか?死んだかな。)
はっきり言おう。
君たちは今、文字の力に敗北している。
図抜けた小説や知見のある解説ではなく、文字『数』という、単純な暴力で、君の作品が貰えるはずだったトークンをいとも簡単に奪い取ることができる。フリー素材を数枚貼り付けておいて、ある程度適当に文字数を稼いで、それからしかGoogle先生の認める『ちゃんとした記事』の土台に立つことは出来ないのに、君たちはそこに立ち続けることすらままならない。そして、その文章が面白くなければ、ALISユーザーからいいねはもらえないのだ。
必定、たった1枚きりの作品をポイッとALISに発表しても、まともな評価報酬は望めない。
下手をすれば、人参も買えないような額の報酬という『数字』の札をぶら下げて他人の目に自分の絵が晒される。
これがどういうことかもうちょっと厳しく言うと、ALISというプラットフォームは現在、全体のSEO対策のために、絵描きたちの作品の本来の価値を意図的に毀損しているのだ。
作品といっても、イラスト画像(Google先生にとっては漫画も画像データである)と文章は本来まったく違う表現方法である。
これは人間なら誰でもわかる。それなのに、機械の仕様が、プロダクトのUIがこうだからと、我々は仕方なく同じ土台にまとめられて勝負させられているのである。
親愛なる表現者の諸君にもう一度忠告するが、『記事』偏重のこの環境で、君の作品が1枚の作品として、一連の漫画として、正当に評価されることなど絶対に期待してはならない。
圧倒的に、絶対的に、『執筆者』に対して分が悪い。
君たちは、インターネットに君臨するGoogle先生にとって、理解できない電子ゴミを作り出しているだけの存在に過ぎないのだ。
ちなみにこの理論で行くと、ALISと一番相性の悪いカテゴリは『俳句』とか『ポエム』である。だらだらと十全に言葉を尽くさないことには、Google先生にその切なる想いが届かない。まったく、AI時代さまさまだ。
それから多分、そこそこ上手な漫画家が3ページ描くより、私が1万字書く方が早い。それでいてもし同じだけいいねがもらえたら、おそらくALISの報酬は私の方が多い。さらに言うなら、私の記事とて投げ銭が貰えない訳ではない。
もういい加減に私の言いたいことが伝わっただろうか。
ALISは、絵を描いて報酬を貰うためには、明らかにコストパフォーマンスが悪すぎるのだ。
そして全く馬鹿らしいことに、これを解決する方法など、今は地球上のどこにもない。
何せあの頭でっかちなだけの巨人と来たら、未だにゴリラと黒人女性の判別も出来ないのである。機械なんていうのは所詮そんなもんである。
今後100年、審美眼を持ったAIなど現れない。
AIにイラストの着色ができるようになったとしても、それなりの絵が描けるようになったとしても、何が美しくて醜くて面白くてつまらないのかは、われわれれ人間が判断することである。
芸術は、娯楽は、その鑑賞は、人間だけに許された、最も知的な活動の1つである。
それなのに、どうやら現状インターネットの検索では、Google大将軍の統括する城下町においては、画像は文章に属する精々おまけ程度の存在だ。
そもそもインターネット自体がそういう仕組みなのだ。
批評はともかく、どれを素晴らしい絵と思うか、感じるかは、人間なら誰でも決められる。
しかし機械には教えられない。
Google先生には分からない。
ことは最早、ALIS運営のやり方がどうのこうの以前の問題である。
画像のオリジナリティを、機械にきちんと判別させる?
MITやスタンフォードを出た優秀な人材たちに莫大な投資がなされているGAFAでも、未だに達成出来ないことが、一体誰に出来るというのだろうか?
◆信頼が集まる場所として
さて、今ここに『ALIS』という新しい、出来たばっかりの、ちっぽけなプラットフォームがある。
現状はかなり残念であるが、半信半疑ながら結局登録してやっぱりなぁという本音を飲み込み、このように記事を書き続けているのは、報酬を得るためと言うよりは、ALISの今後に非常に興味があるからだ。
私は今、文章とイラストと漫画を放り込んでごった煮にしたこのコミュニティが、どのように変化していくのかと同時に、ALIS運営の言う『信頼の可視化』がどのように達成されるのか、とても知りたい。
そこで私や他の人が端正込めて作った1枚の画像データは、どう評価されているのだろうか。
エンジニアでない私には、『ちゃんとした記事』を作る以外に今のところ全く解決策が見えないのだが、運営の考えははきっと違うのだろうと思っている。
何せ日本初のICOで4億円も集めた知的人材の集まったスタートアップである。きっと、1枚の絵を、皆が正当に評価するための基準を、必ず用意してくれるに違いない。
だって「相性がいい」と言ったではないか。
「クリエイターが増えてほしい」と、交流会で飲んだ酒で顔が真っ赤になっていた安氏から、私は確かに聞いたのだ。
自信をもって、イラスト・マンガカテゴリ解放の発表をしたではないか。
私は自分が、とても難しい要求をしていることはわかっているつもりだ。世界は人間同士の繋がりで出来ているので、ALISでなくてどこに発表したところで、正当な評価を得られる保証はない。けれども、それが100%実現不可能だと言うなら、イラスト・マンガというカテゴリがALISに存在する意義など絶対にない。
ただちに閉鎖封印するべきである。
だが、そんなはずもないと思う。
優秀な彼らが、まさか行き当たりばったりで、ユーザー目線という幻想に踊らされて、流れに乗って何となく、酔った勢いとばかりにカテゴリを解放したわけでもあるまい。
ALISは信頼のおけるプラットフォームとしてある程度正しく成長するものだと、私は固く信じている。
だから、運営の皆さんは、今のところ対策を思いついてなかったり、あえて言わないだけで、問題視はしているのだろう。何かしらの対策をもって、新しくアップデートする予定があるにちがないない。
たぶん、腹案があるのだ。
なくても、思いつく自信があるのだ。
きっとそうだとも。
コミュニティを大切にしようとしている彼らが、この状態をいつまでも放っておくはずがない。
私は人を疑うのは嫌いなのだ。
割とすぐ信じる方なのだ。
というよりも、どうか信じさせてほしい。
株式会社ALISは、「イラストカテゴリと相性がいい」「クリエイターが育つ場所にしたい」といった趣旨の発言が、とにかく素直そうなユーザーを集めるための口から出任せでなかったことを、今すぐは無理でも、将来きっと私に、皆さんに、証明してくれるに違いない。
その時までは、精々『ちゃんとした記事』を書いていこうと思う。
と、そこそこ書いたのでとりあえず仕舞いにするが、ここまで読んだ人は何人いるのだろうか。お疲れ様です。
この文章に対する忌憚のないご意見並びにご感想はもちろんいつでも受け付けているので、どうぞ遠慮せず、ぜひコメントしていってほしい。
可能であれば、投げ銭も宜しくしたい次第である。
それでは。
書籍