今回世界最細スパゲッティの開発され
通常のスパゲティは1.4~2.0㎜に対し
UCLの研究チームは直径372㎚と言う
0.00372㎜のスパゲッテを開発しました
製造方法は今回新開発された
エレクトロスピニング電界紡糸技術
と言うスパゲティを激細の管から
電気の力で引っ張る技術を使いました
1. 小麦粉をギ酸と言う分子レベルまで
分解できる溶液で溶かしてデンプンを
分子レベルで切り離しドロドロ状にし
元となる生地を作ります
2. 小麦粉とギ酸で混ぜた物を
注射器に入れてその先の注射針から
電気の力で強力に引っ張りだして
ナノサイズの繊維状スパゲティを作る
3. ギ酸は注射針から引っ張り出す時
空気中で即蒸発するので最終製品に
ギ酸が混ざる事なくギ酸の中の水分と
小麦だけの成分になります
この様な超激細の糸は業界用語で
ナノファイバーと言い光ファイバーも
ナノファイバーと言う超激細糸が
たくさん集まった物です
医療で使われるナノファイバーは
分子がギュッと高密度で固まった糸で
空気や水分や細菌すら入り込めず
完全滅菌の食べられる糸なのです
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完成した超極細高密度スパゲティは
とても細いのに凄く硬い糸になって
これを重ね2㎝四方のシート状にして
使用します
このシートが使用される場面は
血管用の包帯や内臓にピンポイントで
薬を塗り余計な所に広がらない為の
ガーゼとして使用できます
その他にもガーゼに骨を再生させる
成分を含ませて骨に貼る薬にしたり
糸状で血管を通しその糸に薬を伝わせ
直接薬を必要な場所に運ぶ事が可能
小麦粉は80%がデンプンで出来てて
15%がタンパク質を含み人体にとても
溶けやすく無害な素材で使用後そのまま
体内に残しても溶けて吸収するからです
今までのナノファイバー製造では
デンプンのみを抽出する工程が必要で
コストが高く製造方法が環境に悪くて
とても非効率でした
しかし今回のこの新技術が開発され
強みはデンプンのみを抽出する工程を
無くす事ができ小麦粉を何も加工せず
そのまま使う事が出来る点です
そのため製造コストとエネルギーを
大幅に削減でき医療ナノファイバーの
大量生産に道を開く事が可能になり
医療用途以外の応用も期待されてます