思い出「珈琲・ルンバ」

【試食コーナー】

7歳の時
三郷団地に住んでいた。

この頃住んでいた場所は
3街区の団地だった。

ここから
1番近いスーパーマーケットは
「ピーコック」と言う所だった。

ここに俺は
母親と一緒に買い物に来ていた。

俺は
このスーパーマーケットに来ると
真っ先にソーセージの実演販売の所に行く。
ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(￣◇￣)┘ｲｿｹﾞｰ

そして
そこでソーセージをもらって
毎日モシャモシャ食べていた。
(´～｀)ﾓｸﾞﾓｸﾞ

そうすると
いつも後から母親が来て
ソーセージを1袋買ってくれた。

〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓
 

【おねだり】

たまに母親は
当時の俺から見たら
珍しい物を買っていた。

それは
コーヒー豆だった。
~~■Ｐ(･ω･｀)ｺｰﾋｰﾀｲﾑ

そしてコーヒー豆を1袋手に取り
そばにある赤くて大きな鉄の塊に
コーヒー豆を入れて粉々に砕いていた。

そのコーヒーの匂いは
凄く良い匂いで
とても美味しそうに感じた。
ｸﾝｸﾝ(￣ ^_￣*)...ｲｲﾆｵｲ

俺は
その良い匂いのコーヒーを
毎回飲みたいと言っていたけど
「苦いからダメ」と言われ飲ませてくれない。

でも
コーヒーを飲みたくて
いつも欠かさず「飲みたい～ヾ(≧Д≦)ﾉ」と
駄々をこねて頼んでいた。

その日の帰り道
母親の自転車の後ろに乗って
背中につかまながら「今日コーヒー飲ませて！」
そう毎回のように頼んでみた。

〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓
 

【不思議なコップ】

母親にコーヒーを飲みたいと頼んだら
「なら凄く苦いけど飲んでみる？」
そう今回に限って言ってくれた！
ヾ(o´∀｀o)ﾉﾜｧｰｨ♪

そして家に到着し
母親がやる事を済ませたら
コーヒーを入れてくれる事になった！

俺は
母親の家事が1段落するまで
ワクワクしながら待っていた。

そして母親の家事が1段落して
おやつの時間。

母親の分と一緒に
俺のコーヒーを入れてくれる事になった。
+ (oﾟ･∀･) + ﾜｸﾜｸﾃｶﾃｶ +

母親は
2人分のコップを用意して
もう1個不思議なコップも用意した。

そしてなんと！
コップの上にその不思議なコップを重ねた！

〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓
 

【初コーヒー】

更にその不思議なコップに紙を入れ
その中にコーヒーの粉を入れた。

俺は
この時「テレビで見たホストクラブの
シャンパンタワーみたいだ！」
そう感じて目を輝かせた！

そして母親が
不思議なコップの上から
お湯をドバドバ入れて行く。

不思議なコップ満タンにお湯を入れたら
「これでしばらく待てば出来上がりよ(´∀`*)」
そう言って待つように言われた。

俺は
待っている間もコーヒーの香りが良くて
飽きずにお湯が無くなるのを楽しみに見てた。
|･ω･*)｡oO(ワクワク♪)

しばらくするとお湯が無くなり
やっとコーヒーが完成した！

そして今飲むコーヒーは
俺にとって生まれて初めてのコーヒーだ！
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓
 

【コーヒー苦すぎ】

俺は
生まれて初めての記念すべき1口目を
ドキドキしながら口に含む・・・。

そしたら
コーヒーがあまりの苦さで
肺にダイレクトに入りむせてしまった！

それを見た母親が
慌てて俺の背なかを叩き始める！

そして母親が
「あんた！凄く苦いと言ったのに
一気に飲みすぎよ！( ﾟДﾟ)」
そう言って慌てていた。

しかし俺は
むせながらもコーヒーが良い匂いで
まだ飲みたい気持ちになった。

しばらくむせて苦しんだみ俺は
また懲りずにコーヒーを飲み始める。

そして再度
コーヒーを飲んでみた！
(´p◎qﾟ｀｡)　ｺﾞｸﾝｺﾞｸﾝ
 

〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓
 

【角砂糖】

再度コーヒーを飲んでみたら
やっぱり苦い！
(-公-;)ﾆｶﾞｲｰ

でも香りが良くて飲みたい！
そしてまた飲むけど
やっぱり苦い！
(-公-;)ﾆｶﾞｲｰ

でも香りが良くてまた飲む。
そしてまた苦い！
(-公-;)ﾆｶﾞｲｰ

俺は
1口コーヒーを飲むたびに
凄く苦い顔をしていた。

そんな
俺のアホな姿を見ていた母親が
ある物を持ってきてくれた。

それは
角砂糖だった。

俺は
角砂糖なら何度もそのまま食べた事があり
甘くて美味し飴だと思っていた。

〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓
 

【満たさない甘さ】

なんと！母親は
その四角い飴をコーヒーに入れてしまった！

俺は
ちょっとビックリした。

そして母親は
その四角い飴が溶けるまで混ぜて
「これで飲んでごらん(´∀`*)」
そう言ったので飲んでみる事にした。

その味は
さっきの苦みが無くなり
少し甘くて美味しい！

俺は
「これならコーヒーをがぶ飲みできる！」
そう感じた。

俺は
この甘いコーヒーが美味しくてしょうがない。
(๑´ڡ`๑)ｵｲｼｲ

でも何だか
まだ甘さが足りない気がして
もっと角砂糖を入れてみる事にした。

〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓
 

【甘いコーヒー】

俺は
2個目の角砂糖を入れて飲んでみた。

そうしたら
更に甘くなって美味しい！
(๑╹ڡ╹๑)ｳﾏｲ！

この時
「これならもっと角砂糖を入れれば
更に美味しくなる！」
そう気が付いた！

そして
3個目の角砂糖を入れてみた！

そのコーヒーは
更に甘くなって凄く美味しい！
(๑╹ڡ╹๑)ｳﾏｲ！

「ならもう1個入れれば
更に美味しくなるに決まってる！」
そう思って4個目の角砂糖を入れてみた！

そしたら
更に甘くなり猛烈に美味しい！
(๑╹ڡ╹๑)ｳﾏｲ！

〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓＝〓
 

【男のダンディズム】

俺は
4個の角砂糖を入れたコーヒーが美味しくて
更に美味しくする為
5個目の角砂糖を入れる事にした！

そしたら母親に腕をつかまれ
「いい加減にしなさい！(# `Д´)」
そう怒られてしまった。

母親は
あまりにも沢山の角砂糖を入れる為
さすがに体に悪いと感じたみたいだ。

そして俺は
今後コーヒーを飲む時
角砂糖を4個までしか許可してくれなくなった。

でもある時
コッソリ角砂糖を5個入れて飲んだ時がある。

そしたら
さすがに甘すぎてコーヒーの味がしない。

このとき俺は
コーヒーを1番美味しく飲める砂糖の量は
4個がベストだとテイスティングして理解し
これがコーヒーのダンディズムだと解った！