8歳の時
学校に白い布に写真を写す
オーバーヘッドプロジェクター
という物があった。
これは
OHPシートと言う
専用のシートに描いた物が
投影される物だった。
描いた物を映す方法は
本体の上部に置いて
本体の電源を入れて
本体の上部からまぶしい光を出す。
すると
本体から伸びた棒の先にある鏡に
映像が反射して前の白い大きな布に
描いた物が映し出される。
しかしこれは
調整が難しいらしく
先生が映す映像がいつも斜めで
何かぼやけてた。
しかもたまに
写った物が白い布からはみ出て
凄く見にくい。
(´・д・`)ショボーン
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このプロジェクターを使う授業の時
いつも映し出す映像の
中途半端さが写りが歯がゆくて
真ん中に綺麗に映して欲しかった。
しかし当時の先生は
「高野幸子」先生と言う女性で
凄く機械音痴な人。
アワワワワ(((゚д゚; )))ワワワワッ
高野先生は
プロジェクターを使う時
いつも必死にオロオロ調整してて
凄く大変そうだった。
でもある日学校に行くと
凄く大きなテレビが設置され
次からこのテレビを使って
授業をする事になった。
このテレビは
プロジェクションテレビと言い
プロジェクターが中にあり
大画面が付いてるテレビ風の箱。
そのため映し出される映像は
ブラウン管テレビと全然違い
映像がはっきり映らない。
(ノД`)・゜・。
しかもこの箱には
スイッチ類がどこにもついてなく
どうやって操作するのか解らず
凄く不思議だった。
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このテレビを使う授業の時
こんな大画面に映された映像は
きっと凄い迫力があり
映画を見てる感じだと期待した。
このテレビの映し出せる映像は
βビデオプレイヤーと言う
映像を録画しておけるものから
テレビ番組その物を映せた。
操作方法が
全部リモコン操作だったから
高野先生が操作方法が解らず
悪戦苦闘して焦ってる。
その間我々は
みんなと雑談して時間を潰し
全然授業が進まなくて嬉しい。
(´∀`*)ウフフッ
しかし
毎回悪戦苦闘してる高野先生が
「もうこのテレビ使いません!」
と無茶苦茶な宣言をしてしまった!
ヽ(#`д´#)ノ
クラスの子達は
学校でテレビ番組を見れて
それが凄く嬉しかったから
みんな文句を言い始めた。
でも高野先生の決意が変わらず
最新式のプロジェクションテレビが
ただのオブジェと化してしまい
みんな凄くガッカリしてた。
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ある日の放課後
テレビの定期メンテナンスがあり
業者の人が来て
テレビの後ろを開けてた。
俺は
この60型位ある凄く大きなテレビの
中が見たくて近寄って行った。
ワクワク♪_( _・∀・)_
すると中身がすっからかんで
下の方にプロジェクターと
ビデオプレイヤーの2つだけあり
テレビの大きさに完全に騙された。
てっきり俺は
このテレビの中に凄くぎっしり
メカが詰まってると思ったのに
完全に期待外れだった。
そこで業者の人に構造を訪ねると
下のプロジェクターで映した物を
背面に斜めについてる鏡で反射し
前面の白い画面に映す物だった。
何だか俺は
ガンダムの中身が空洞だったような
凄い残念感でショックをうける。
ショボ──(´・ω・`)──ン
その後業者の人が
映像テストをすると言うので
どんな映像か見たくなって
しばらく居座った。
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テレビの側に座って作業を見てると
業者の人が「これからドラえもんの
映像を流してテストするよ」
そう言って来てくれた!
この時俺は
「見るー!」と言って
机に座り鑑賞する事にした。
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
そしてドラえもんが始まり
この大きなテレビで見れる事に
感動してしまった!
この大画面で動くドラえもんは
映りこそ悪いけど大迫力で
まるで映画を見てる気分になり
嬉しくてしょうがない。
10分後ドラえもんが終わり
業者の人の映像テストが完了し
定期メンテナンスが終わった。
( ´ー`)フゥー...
この後俺は
俺1人だけが味わえた
この嬉しさと感動を胸に
スキップして家に帰った。
夕飯の時
家の26型のレテビをつけて
学校で見たドラえもんと比べると
全然迫力が無くて何か悲しくなる。