スチームパンクとは、パンク芸術の1つのジャンルなのです。
しかもスチームパンクは、サイバーパンクから発生した2番手。
それと同じように、パンク芸術はいくつもあります。
その世界観で表現されているテクノロジーの種類によって分類されます。
パンク芸術をスチームパンクで1くくりにする事は、いけません。
他の種類の芸術的文化が薄れてしまいます。
今回は、パンク芸術の「世界」「種類」「テクノロジー」を紹介します。
言わずと知れた、蒸気と鉄臭い世界。
ここにオーバーテクノロジーを融合させて作られた芸術。
19世紀末の産業革命の世界観がモチーフ。
時代背景にあるものは、イギリスのビクトリア王朝。
この時作られた鉄臭く蒸気の臭いがプンプンし、油っこい機械が特徴。
そこに未来の科学を融合させて作られた、ファンキー世界なのです。
こちらも19世紀末の産業革命時代がモチーフになっている。
世界観は、テスラコイルを利用した科学技術の世界。
テスラコイルは電気を通す線を使わず電気その物を飛ばして動作させる物。
その為、大気中に電気がバチバチ目で見える世界観になっている。
テスラパンクの世界は、通信は勿論エネルギーまで飛ばした電気を使う。
凄い電気が飛び交う世界と未来のテクノロジーが融合した芸術作品。
この世界は、地上のいたる所で雷が発生しているような世界作り出す。
この世界は、20世紀の第2次世界大戦時代。
アールデコ調の形をした物に未来の科学技術を融合させたもの。
アールデコは、金や黒、白や茶色、といった豪華さを表す色使いをする物。
中のメカニックが露出して、外装と融合したデザインが多い。
この芸術的な形にディーゼルエネルギーで超未来技術を再現した芸術作品。
この頃の最新技術のクリーンで安全で美しい物が、ディーゼルであった。
その為、最高の機械的な美を持った形に最高技術を融合させ芸術にした。
そして更に、超未来科学を融合させて作られた世界が「ディーゼルパンク」
この世界観も、20世紀第二次世界大戦。
こちらは、原子力技術を使った物になっている。
この世界では、眩しく光り輝く放射線ビームが飛び交います。
そして鉄臭く、大きさも100mを超える物ばかりの超巨大な物が主流。
物体からは、緑色の光が輝き、闇夜を眩しく照らしています。
更に、未来の超技術も融合されてワープまで出来ちゃいます。
そんな無秩序な世界が「アトミックパンク」の芸術世界です。
ここの世界は、遥か未来の世界。
生体有機物質を簡単に作り上げる事が出来、機械とも融合できる。
人造エイリアンがはびこる世界観の芸術です。
ロボットは、人より賢いAIを持ち、生物は機械と融合し、永遠の命がある。
物は有機物質で出来ていて、光学技術がメインの世界。
そんな遥か未来の世界を表現した物が「バイオパンク」です。
これは、鉄くずや、ガラクタを組み合わせて作った物の世界。
捨てられた文明社会の鉄くずをかき集め、形にした芸術作品。
形も左右非対称の物が多く、これで動く事があり得ない形になっている。
だけど中身は、もの凄い超技術が詰まっている物が多い。
鉄臭く、蒸気臭く、そしてごみ臭い。
そんな世界観の物がある文化が「ジャンクパンク」です。
パンク芸術の全ての原点。
この世界は、科学力がはるかに進み、銀河系間を移動できる技術がある。
人は、ブラックホールをコントロールしてエネルギーを手に入れている。
この技術は、夢の縮退炉テクノロジー。
生体は、機械と融合する為に体内埋め込み式コンピューターを使っている。
その為見た目は、普通の人間と変わらない。
人は全てのコンピューターと繋がり、とてつもない情報を共有している。
そんな夢と希望に満ちた未来の超技術世界が「サイバーパンク」芸術です。
パンク芸術は、どれも今より遥かに進んだ科学の世界です。
人が夢見る、憧れの未来の世界でもあります。
でもパンク芸術の思想は、国への反抗がテーマです。
作られた世界を守るものではなく、まだ見ぬ理想の世界を作る思想です。
なので、いつも物語の始まりは1人。
そんな孤独な世界観を作り出している文化が「パンク芸術」です。
世界は暗く、そんな中にパンク芸術の物は、眩しい光を出しています。
その時代の時々に、1人でも希望の光を照らせる意味がこもっています。
そして1人でも新しい時代を作る力として、超技術が使われています。
そんな時代背景を、リアルに再現した物がパンクに対する思想です。