犬はハイイロオオカミから進化し
狼と比べ顔の表情を多く表現でき
人の動きの意味を認識する能力など
オオカミより優れてると言います
犬は約1万5000年以上前に狼を
家畜化した事から始まったとされ
ペットとして飼われ始めたのは
1901年のヴィクトリア朝時代以降です
この時代から犬の品種改良が行われ
進化の過程で犬は人間の心を動かせる
愛嬌ある眼差しで見つめる能力を
身に付けました
そして狼時代と比べ嗅覚や運動能力の
脳構造や大きさに変化が出てきた事を
独のマックススプランク教育研究所の
ジュリアーネ氏が証明しました
しかし犬が進化し様々な能力を得ても
狼より賢いと言えずその理由は
「どちらも生きてる社会環境に適応し
順応できてるからです」と語ります
動物は個体が他の動物とどうやって
関わるかの能力の社会的認知能力と
動物が周囲の環境に合わせ対処する
非社会的認知能力の2つあります
この2つの能力を様々な行動実験で
測定した結果犬と狼はそれぞれの
ライフスタイルに適応した能力があり
比べようが無かったとの事でした
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犬と狼の認知能力を図る実験として
ポインティングテストが良く使われ
これは机にカップをさかさまに置き
片方に食べ物を隠し当てさす実験です
そして犬や狼に手で指ささせたり
マークを付けさせたりする事で
食べ物が入ってるカップを選ばせて
見つけられるか実験するものです
2021年の研究で44匹の子犬と
28匹の狼でこのテストを何度か行うと
犬の方が狼の2倍の割合で食べ物を
見つける事に成功したと示されました
でも結果は犬が人の社会に馴染める
高度な能力があるというだけで
認知能力が高いという事を意味する
実験結果ではないのです
更に食べ物を入ったカップを振ると
犬も狼も食べ物が入っていると解り
空で振ると犬は食べ物だと勘違いし
狼は反応しませんでした
狼の方が食べ物があると音が鳴る
という事をよく理解してる結果が出て
狼は協力する能力が高いことに対し
犬は人と作業するのが得意なのです
犬は人の動作やその背景の意味が解り
狼と知能差を比べるのは意味がなく
2人を並べどちらが賢いか比べるにも
違う得意分野を比べる事と同じです