6歳の時
朝ご飯がお米からパンに変わった。
その訳は
俺と弟がお米よりパンが良いと
わがままを言ったからだった。
ヾ(≧Д≦)ノパンガイイ!
母親も
ご飯を炊くよりパンを焼く方が手間が少なく
何より安上がりだったので
わがままを聞いてくれた。
何故我々兄弟が
お米よりパンが良いと言い出したのかは
喫茶店で食べた「バターロール」が
凄く美味しかったからだった。
当時母親は
たまにママ友と喫茶店にお茶をしに行く
その時つれってってもらい
バターロールを食べさせてもらった。
そのバターロールは
こんがりと焼いてあった。
それにバターを塗って食べてみたら
もうほっぺが落ちるほど美味しい。
(*´Д`)y-~~~ウマー!
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俺は
喫茶店で食べたバターロールの
あの美味しさが忘れられなくて
朝ご飯にパンを食べたいと言い出した。
でも
朝食に出てきたのは
バターロールでなく食パンだった。
(´・ω・`)ショボーン
このとき母親に
「なんでバターロールじゃないの!」と
文句を言ってみた。
そうしたら
「バターロールより食パンの方が安いから
特売の時バターロールを買うよ」
そう言われてしまった。
当時
手作りパン屋でパンを買ってたけど
食パンの方が確かに安いが
食パンって味気なくて好きじゃ無かった。
この時売ってた食パンは
50㎝の食パンが「500円」で買えた。
ヾ(*´∀`*)ノ
パターロールは
10個で「800円」と結構高い。
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当時
パターロールの値段が高く
たまにしか食べられなかった。
しかし
パンが良いと言った以上
食パンでも我慢しないとならない。
(ノД`)シクシク
それでも俺にとっては
お米より全然ましだった。
その訳は
母親の味噌汁が
味がうすくて美味しくない。
(´゚ω゚`)マズイ
昔から俺は
父親にお酒のおつまみを
たくさん食べさせられていて
味が濃い物が好きになってた。
母親は
それと真逆で薄味が好きだった。
このギャップは
今でも埋まらず
母親の料理の味が薄いと感じてる。
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朝食にたまに出てくるバターロールは
凄く美味しくて
10個くらいあっという間に食べられた。
この少し焦がしたバターロールに
マーガリンを塗って食べると
ほっぺが落ちるほど凄く美味しい。
俺は
毎日バターロールだったら
どれほど幸せだろうと感じてしまった。
( ´ー`)シアワセ~
学校の給食でも
バターロールがたまに出てきた。
でも
学校の給食のバターロールは
焼かれてなくてあまり好きじゃない。
バターロールは
やっぱりこんがり焦がした方が
ふんわりとして上品で
パンの甘みがこおばしく凄く美味しい。
6歳にして俺は
バターロールの美食家になっていた。
(´∀`*)ウフフッ♪
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朝食の時
たまにクロワッサンも出てきた。
このクロワッサンも
少しこんがり焼かれてて
凄く美味しい!
この焼かれたクロワッサンに
マーガリンを塗って食べてみると
ほっぺがとろけるほど美味しかった。
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°ウマイ
その味は
まるでケーキを食べているような味で
永遠に食べていられる。
俺は
バターロールに続き
このクロワッサンも大好物になった。
(●>艸<)美味!!
でも
このクロワッサンも高いみたいで
たまにしか買って来てくれない。
母親に俺は
クロワッサンを毎日食べたいとねだったが
結局特売日にしか買ってくれないとの事。
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俺は
母親がいつも行く手作りパン屋に
一緒につれってってもらう事になった。
そのパン屋の名前は
「モンドール」と言うパン屋。
このお店に入ると
物凄く良いパンの匂いがして
色々な種類のパンが売っている。
しかも
ケーキまでたくさん売っていた。
(ノ≧∀)ノわぁ~い♪
俺は
全部食べたくなってしまったが
当然そう言う訳に行かず
欲しいパンを3個だけ選ぶ事になった。
この時選んだパンは
「メロンパン」
「ホットドッグ」
「チョコパン」
俺は
見た目と臭いで選んでしまった。
((o(*´∀`*)o))わくわく♪
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この時選んだものは
スーパーでも売っていて
たまに食べた事があった。
そして帰り道
あるきながらチョコパンを食べた。
(* ̄▽ ̄)オイシ~♪
でも
このモンドールで買ったパンは
スーパーで売っていた物と同じでも
格段に美味しかった。
この時俺は
「職人が手作りした物って
全く別の食べ物になるんだ~」
そう感じて感動した。
俺は
いつも食パンの事を
味気ない味だとバカにしていた。
でも
このお店で作られたパンなら
「食パンも凄く美味しい物なんだ」
そう感じて食パンを見直してしまった。
その後の俺は
食パンでも通常の物より
高級な食材を食べている気がして
違いが分かる男になれた気がした。