3歳の時西川口に住んでた事があり
ここの家賃が1月15000円と格安物件の
風呂なし共同トイレのボロアパートで
電車の真横に建ってた
この頃はとても貧乏暮らしをしてて
部屋の電気も40wの電球1つしかなく
この貴重な灯りを母親の意向で台所に
取り付けてしまった
アワワワワ(((゚д゚; )))ワワワワッ
なので部屋が暗くてしょうがなく
日が暮れると台所の電気だけつけ
夕飯を食べてその後すぐに寝てしまい
明るい夜を1度も過ごした事が無い
俺が住んでた部屋は1階の1番手前で
1階の1番奥に母親と仲が良いご近所の
豊田さんと言う18歳の大学受験する
浪人生が部屋を借りて住んでた
豊田さんはよく俺の部屋に来てくれて
お茶しながら母親と話して盛り上がり
豊田さんは俺にも優しかったから
とよちゃんと呼んで甘えられてた
俺は知らない人に対してとても怖がり
挨拶も出来なくてすぐ母親に隠れ
他人に懐く事が出来ず友達もいないし
この頃の俺は極度の人見知り体質
でもとよちゃんはとても優しくて
すぐに慣れる事が出来てよく1人で
プラレールを袋に詰めて遊びに行き
受験勉強の邪魔をしてた
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
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とよちゃんと話せるようになった俺は
とよちゃんが何でここに住んでるのか
興味が沸いて聞いてみると実家が
田舎過ぎて何もないから来たという
(。・_・。)ナルホド
俺は何もない所と聞き真っ先に
ハイジが住んでる自給自足の所を
思い浮かべてしまいそんな場所なら
確かに西川口はとても便利な気がした
その田舎がなんていう場所か聞くと
千葉県の松戸と言う所で山しかなく
買い物行くにも車で1時間位かけて
イトーヨーカドーに行ってたらしい
しかしその不便さで高校に行くにも
片道1時間半位かかり往復で3時間も
1日で使うと通学だけで疲れきって
勉強できずに1浪したと言ってた
なのでもっと便利な都会に住んで
勉強以外の時間を出来るだけ短縮し
娯楽が何もない松戸からも早く出で
お洒落なレナウン娘になると言ってた
でも当時の俺はこの話を聞いても
全く苦労が解らず松戸の事も知らず
別世界の話の様な気がしてしまい
妄想を暴走させた世界を想像する
その世界はハイジとぺーたが遊んでて
小高い丘の木の下でネロが絵を描き
パトラッシュがそばにいてアロアが
牛乳をがぶ飲みしてる異世界だった
(*´-∀-)フフフッ
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この俺が想像した世界をとよちゃんに
話してみると大笑いされてしまったが
優しいとよちゃんは「夢の場所ね」と
俺の思った事を肯定してくれた
ブハハッ!!(≧▽≦)彡☆バンバン
俺の家族が生活する為のお金は父親が
働いて稼いでくる事を知ってたから
働いてないとよちゃんの生活のお金は
どこから出てるのか気になって聞いた
するととよちゃんは実家からお金を
送ってもらってるらしく実家は
山をたくさん持っててお金持ちで
働かなくても給料が貰えると言ってた
この事を聞いた俺は「実家にいれば
勉強しなくても仕事しなくて全然
平気じゃん」と言いうととよちゃんは
「そんなのつまんないよ」と言う
(´・_・`)ツマンナイ
とよちゃんは今迄人生の大事な時間の
大半を移動に取られた事を悔やんでて
「私は好きな事に必死になれる時間が
たくさん欲しい!」と言ってた
その話を聞き俺は「そう言えば自分は
プラレールで気が済むまで遊ぶ時間が
十分あるな」と感じてとよちゃんの
気持ちが少し解った気がした
そして途中でプラレールで遊ぶ事を
母親に止めさせられたらきっと俺は
駄々をこね泣くからとよちゃんは
その時間を作りたいんだと思った