9歳の時の夏休み
母親の仕事が忙しくて
お盆休みが取れず
どこにも出かけられなかった。
しかも
父親にどこかつれってってと言うと
「俺のお小遣いじゃ無理だなぁ~」
そう言われて断られる。
これじゃ夏休みの
唯一出かけられるお盆休みに
どこにも出かけられず
終わってしまう。
仕方ないので俺は
友達に電話して遊ぶ約束するが
みんな出かける用事があり
遊ぶ事も出来ない。
当時の母親の仕事は
ワープロが出てきたおかげで
絶滅しかかってた
写植の仕事をしてた。
写植の仕事は
文字が書かれた透明のガラス盤に
フラッシュの光を当てて
フィルム紙に文字を転写する仕事。
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俺の母親がやってた写植は
全自動コンピューターの物でなく
全て完全手動型だった。
( ´Д`)=3 フゥ
その為
ガラス盤を変えたり
文字を探したり
作業に時間がかかる。
しかもこの時の母親は
まだ写植初心者だったので
仕事に時間がかかってた。
( ´ー`)フゥー...
なので
お盆休み返上で写植をやらないと
とても終わらせる事が出来ない。
このせいで俺は
お盆休みにどこにも出かけられず
1人で遊ぶしかなかった。
(´・д・`)ショボーン
そこで俺は
とりあえず本屋に行って
立ち読みする事にした。
読む本は
漫画本中心に長時間読み
本屋にずっと居座わる。
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この時立ち読みしてた本は
「デビルマン」「アップルシード」
「アキラ」「バオー来訪者」等
昔人気があった本だった。
立ち読みに夢中になった俺は
3時間くらい本屋に居座り
夢中になって読んでしまった。
((o(*´∀`*)o))ワクワク♪
でも立ち読みしてると
足が疲れてきて
そこで立ち読みをやめて店を出る。
ε-(゚д゚`;)フゥ…
店を出る時いつも
レジの店員の目が気になったけど
何も言われないので
しょっちゅう立ち読みしてた。
そしてまた別の本屋に行き
立ち読みを始めてしまう。
でも漫画は
前の店であらかた読んだので
別のジャンルの
鉄道模型の本を読んで眺めてた。
当時鉄道模型が欲しかったけど
俺が住んでる三郷の玩具屋では
入荷してくれなくて手に入らず
本を見て我慢するしかなかった。
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その他に遊びに行く所は
団地の外れの大きな空き地の
「蛇山」と言う所だった。
(´∀`*)ウフフ
ここは
何もなくて雑草が生えて
湖や低い崖などがあり
アスレチックが出来る所だった。
ここによく1人で遊びに行き
プラプラして迷子になり
何時間も脱出できずに
半ベソかいて家に帰ってた。
あとは
おもちゃや巡りをして
色々なプラモデルを眺めてたり
サンプルの玩具で遊んだりする。
その中でも1番欲しかった物は
木製で全長1mもある
宇宙戦艦ヤマト!
しかしこのヤマトは
お値段が「2万円」もして
当時の俺じゃとても手に入らない。
(;д;)グスン
このヤマトは
大人になったら買おうと
心に決めてたのだけど
結局誰かに買われてしまった。
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夏休みも
あと3日になってしまったが
結局どこにも出かけられないでいた。
ショボ──(´・ω・`)──ン
しかしこの時
母親の写植の仕事が
どうやらやっと
終わらせる事が出来たようだった。
そこで母親が
「どこにも遊びに行けなかったから」
お盆休み資金で外食しよう!」
そう言ってくれた。
このとき俺は
「外食に行けるのが凄く嬉しい!」
「けど思い出が外食だなんて…」
そう思ってちょっと残念だった。
でも
どこにも行けない良しましだし
何より滅多に行けない外食で
とりあえず凄く嬉しかった。
そして行った所は
ファミレスの「すかいらーく」
ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪
この時のすかいらーくは
今と違う高級レストラン仕様で
ステーキがメインのレストラン。
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すかいらーくで俺は
たらふく食事が出来
超ご満悦になれた。
(*ノ∀`*)ウフフ♪
でも夏休みの思い出が
「この外食1回だけか~」
そう感じるとなんか寂しい。
しかしなんと翌日も
「すかいらーくに行こう!」
そう母親が言ってくれて
また行ける事になった!
俺は
「滅多に行けない外食が
2日連続行けるなんて夢の様だ~」
そう感じて嬉しかった。
そしてまた
ステーキにデザートに色々食べて
超ご満悦になれる。
そして夏休みの最終日
また母親が「すかいらーく行こう!」
そう言ってくれて行く事になった!
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
こうして俺の夏休みの思い出は
3日連続のすかいらーくだけで
良いのか悪いのか解らず
終了してしまった。