ALISのみなさん、こんにちは。
さてさて、今日は可愛らしいゆーこ先生の”朝山ァ!”タグで、朝っぱらからそのギャップに爆笑しましたNaottaです。(ニューヨークは朝でした。)
ではでは、今日はGOXにちなんでビットコインのセキュリティ最新事情について。
シリコンバレー発でXapo(ザポ?)という会社があります。リンクトインの創業メンバーやマイク・ノボグラッツが支援するビットコインの資産管理ビジネスをするベンチャーです。
大量にビットコインを保有する資産家がもっとも恐れること、そう、それはGOX。
今、世界で一番安全なビットコイン資産管理方とは?
もともとビットコインを保管する一番基本的な方法はプライベートキーでした。
でもそれだとハッカーに一発でやられてしまう。
さらに堅牢なのはコールドストレージでオフラインで保管すること。しかしハッカーはPCに罠を仕掛けて一瞬オンラインになった隙を狙ってくる。
そこでXapoは、このコールドストレージを本物の山の中にある冷戦時に使用されたスイス軍の旧要塞に埋め、別々の場所にある3つのコールドストレージから承認を貰わないと開かないようにしてしまいました。
ちなみにこれらの要塞、使われなくなった為にホテルやデータセンターとして再利用されているそうですが、まだまだ大量に無人で山の中に放置されているそうです。(要塞の様子はこちら↓)
一般的なコールドストレージは別名Valut(バリュ)と呼ばれ、ビットコインを取り出すのに複数鍵のマルチシグを使用して約2日かかります。私もコインベースのアカウントにバリュあるので使ったことあります。直感的に取り出して売買することは出来ないので長期保有に適しているし、取引所に併設されたコールドウォレットを使えるのはとても助かります。
Xapoのコールドストレージは一般的なバリュを更に堅牢にしたものと言えます。
そしてこれが世界の仮想通貨ファンドの資産管理の最先端のテクノロジーです。Xapoはさらに仮想通貨のデビットカードも提供していて、銀行と遜色ないサービスを提供しようとしてると言えます。
ビットコインの今後を左右するのはセキュリティ
以前アメリカのビジネススクールの仮想通貨カンファレンスをビデオで観てたのですが、今の仮想通貨業界のビジネストレンドはFXでも取引所でもなく、資産保全としてのセキュリティと資産管理テクノロジーだそうです。
そしてそれは個人投資家向けというよりはUBSやJPモルガンなど機関投資家向けのサービスで、今後年金、ヘッジファンド、アセットマネジャーが本格的に参入できるような環境づくりと言えるでしょう。
規制と並んでビットコインがメインストリームで生き残る為のハードルは
個人が銀行並みのセキュリティを強化するのは困難な為、プライベートキーを個人が管理するしかない状況
であり、この状況の打破が今後の鍵になるようです。
てな訳で、巨大なビットコインクジラさん達の目は、近い将来に向けてセキュリティをいかにシステマティックに、いかに堅牢にするかに向かっているようです。
今更、セキュリティもサービスも何もかもあったもんじゃないZaifさん、
いい加減に大きな目で物事をみてください!