初期短編。
陰惨な描写が目立つがこれは喜劇だ。
まずペスト王とその一族の容姿がふざけている。
棺桶に片足突っ込んだどころではない、棺を着た男すらいるのだ。
疫病が蔓延するシリアスな時代にこれはない。
話の筋も何だかおかしい。
二人の酔っ払いが空気を読まずに暴れ回るだけの不条理劇。
しかしサブタイトルには寓意を含めるとある。
ポーは一体何を寓けているのか。
そもそも「赤死病の仮面」を読むつもりだったのに、自分は何故これを読んでいるのか。