なおWikipedia表記はワインボウム。
夭逝したSF作家による1935年の短編。
「火星のオデッセイ」が有名らしいが寡聞にして知らず。
訳文にやや癖があるのは原文によるものか。
バークリー僧正への言及や今で言うVR装置を示す表題など、認識論的な方向性を勝手に思い描いてしまうが、そこはタネも仕掛けもあるSFのこと、主題は全くそこではなく、モチーフとなっているギリシャ神話同様、これは淡いラブロマンスであり、正しく現代版ピュグマリオン王なのだ。