ご機嫌よう。IT系Vtuber、御津島なつめです。今週末は、日本で唯一の24時間耐久自動車レース「富士24時間レース」が開催中です。このレースは「スーパー耐久シリーズ」の第二戦という位置付けですが、スーパー耐久シリーズは、自動車メーカーの量産車両試験開発の場のひとつにもなってます。例えば、トヨタ、SUBARU、マツダの3メーカーは、カーボンニュートラル燃料を使う試験開発車両を走らせたりしてます(追記:日産もですね。失礼しました)。その中でも特に注目を集めてるのが、トヨタの水素エンジン搭載カローラ。今回のレースで参戦1年を迎え、レース車両も洗練されてきた他、豊田社長が水素エンジン車の市販化に意欲を示したとのことで、水素推しのなつめとしては、とても楽しみです。富士24時間に合わせて水素関連の新技術を発表してきたのも、流石はトヨタっていう感じですね。
さて。スーパーコンピュータがとうとうエクサフロップスの大台に乗りました。とはいえ、今のところ、TOP500という数字の出やすいベンチマークでの計測なので、専門家の中には、まだまだFrontierの実力に懐疑的な方もいらっしゃるみたいですね。スパコンの実用性能の指標としては、スーパーコンピュータ「富岳」が1位を維持したGRAPH500とHPCGが有用とされてます。Ftonrierのデータはまだ無いみたいですけど、これらでのスコアも、早く見てみたいですね。何だか負け惜しみっぽい書き方になっちゃいましたけど、そんなことないですよ。
5月30日。NICTより。立体ディスプレイやスマートグラスなどへの応用が期待できる、高効率な部材開発のリリース。今後はこの光変調器で光フェーズドアレイを作成し、実現に向けた動作実証に取り組むとのこと。
5月30日。早稲田大学より。量子アニーリングマシンに代表されるイジング計算機は、組合せ最適化問題を高速に解けるとして注目されてますが、一方で、局所最適に陥りやすいという課題があるそうです。その解決に繋がる技術を開発した、というリリース。
5月30日。NTTより。同社が推進するIOWNでは、その一環として、自動運転車両とデジタルツインによる信号機不要の陸運網「シグナルフリーモビリティ」が提唱されてます。その開発モデルとして、模型車両とデジタルツインを使った技術実験に成功した、というリリース。
5月31日。Stratasysが、布地にプリントできる3Dプリンタを発表した、というニュース。様々な素材の生地に対応し、いろいろな質感の材料をフルカラーでプリントできるそうです。来週ミラノで開催されるファッションの見本市で、このプリンタを活用した服や靴などが展示されるとのこと。
5月31日。古河電工が展示会で、従来のワイヤーハーネスに代わる、車載光通信技術を披露した、というニュース。車載センサーからのデータをより効率的に扱える他、車外ネットワークからの大容量データにも対応しやすくなり、自動運転やコネクテッドサービスの進化が期待できるとのことです。
5月31日。日立製作所より。デジタル通貨フォーラムによる日本円ステーブルコインDCJPYの実用化に向けた、実証実験のリリース。小売物流の発注業務から決済までを、スマートコントラクトで効率化しようという感じのもののようです。
5月31日。ミツフジより。心電図や心拍などを計測するウェラブルセンサーは、体を動かしたときのノイズが載るというのが課題としてあるそうですが、そのノイズを大幅に減少させたセンサーの開発に成功した、というリリース。
6月1日。馬に乗る宇宙飛行士の絵で有名な画像生成AI「DALL-E2」は、文章を含めた画像の生成指示が苦手とされ、でたらめな文字列を書いてしまいます。が、実はそれはでたらめなどではなく、AI語なのではないかとする論文が発表された、というニュース。ちょっと眉唾な気もしますが、本当だったら面白いですね。
6月2日。化石燃料に代わるエネルギー源のひとつとして期待されてる水素ですが、当面の課題は、EV充電器と同様、インフラが未整備なことと、充填に時間がかかることです。その部分的な解決に繋がる製品の、プロトタイプについてのリリース。今後はWoven Cityを中心に実証を進めるとのこと。
6月2日。都市電力網や住宅向け太陽光発電システムと協調的に動作し、ハイブリッド車を含む電動車からも給電可能な「おうち給電システム」についてのリリース。既に予約が始まっており、販売は8月から開始予定。
6月3日。宇宙光通信には、光ディスクで培った技術を活用するそうです。人工衛星はどんどん増えてますが、それに伴って、電波帯域の枯渇も心配されており、宇宙の光通信は次世代通信技術として有望視されてます。私も楽しみですけど、天文学者からは文句が出るかも?
6月3日。長野県飯綱町で、買い物難民問題の解決に向けた実証実験を行う、というリリース。ご家庭のタブレット端末と、店員さんのスマートグラスを接続し、自宅にいながら商品を「見て」選び、届けて貰える、という感じのシステムです。今回利用できるのは、事前に参加登録した方のみとなってます。
今週は、動画本編が短い割に、番外編が多くなっちゃいました。動画に入れるかどうかしばらく悩んだ末に、見送ったものも結構あります。一応、自分の中の基準に沿った結果ではあるんですけど、基準をもっと緩くした方がいいのかなとか、いろいろ考えちゃいますね。
それではご機嫌よう。来週もよろしくお願いします!