前回言及したジャイナ教の一派、裸行派のお話。
先ほど言及した「無所有」を徹底するジャイナ教の「裸行派」。彼らはすべての欲を解放することを信条とし、服を着ず、水とクジャク尾羽のほうき以外を持たず、ひたすら修行や瞑想を続けながら、この教えを広めようと遊説を重ねます。
クジャクの尾羽は、当然引っこ抜いたものではなく、自然に抜け落ちたもの。ジャイナ教の方から「ナチュラルに抜けたものでクジャクは痛くない」ということを強調されました。
そのほうきは何に使うかというと、自分が座ることで小さな虫などを殺さないように、優しく掃くのに使うそうです。
修行を積んで解脱した高徳の師の本もたくさんありました。表紙を見ると、おお…本当に全裸だ…でもなんか神々しい。全ての欲を解放したせいなのか、本当に穏やかな聖者オーラが噴出しています。誰もがというわけにはいかないけれど、やればここまでになれるのかと思うと、人間って本当にすごい!