海外で出会った衝撃体験を綴っています。
ドイツはドレスデンの新市街にある「プフント・モルケライ」に行ったときのこと。
このお店は「世界一美しい牛乳(乳製品)屋さん」としてギネス認定されています。
そのわけは、老舗のタイルメーカーが作った手書きのタイルで装飾されているから。
残念ながら店内の撮影は禁止されているので、とりあえずお店の外観がこちら。
小ぶりなお店ながら、ちゃんと観光客用に駐車場もあります。ちょうどお店にいるときに、観光バスが乗り付けて、大勢の観光客がなだれこんできました。
お店の中については、検索すれば画像がたくさん出てきますので、よろしければお目通しください。まあ見事にタイルが敷き詰められた、宮殿のような内装です。
ワクワクしながら扉を開けると、ものすごい異臭が。
チーズって芳醇な香りがしますけれども、それが凝縮されるとくどいの一言(とてもとてもソフトに言ってます)。しかもいろいろなチーズや乳製品があるので、香りも様々。
すごい。
チーズ買いながらその場で何か飲んでる人もいるし、2Fにはカフェがあるんだそうだけど、コーヒー飲もうが名物のチーズケーキ食べようが、
ショックで頭が弱くなってしまった私は、見事なタイル装飾も頭に入らず、なぜか店頭に売っているチーズでも、当店オリジナルの牛乳石鹸でもなく、リンゴジャムをお土産に買って牛乳屋さんをあとにしたのでした…
よくあんな空気の中でお茶飲んだりできるな、と当時は思ったのですが、待てよ。
あのお店で楽しく飲食できる人たちは、チーズの香りが日常過ぎて何とも思わないのでは?
例えば、あまり味噌になじみのない外国人が、旅行で日本へ来て、老舗の味噌屋さんに行ってみる。味噌屋さんではカフェを併設していて、お茶やスイーツを楽しむことができる場合、その外国人が
ほうじ茶飲もうが味噌ケーキ食べようが、
なんて叫んでも全然おかしくない気がします。
味噌の香りなんて私には当たり前すぎて、きっと何とも思わないでケーキむしゃむしゃでしょう。
そういうことなのかな、とひとりで勝手に納得しました。
それにしても、かれこれ色んな国を訪問した私、「早く外に出たい」と思うほどの建物がこの美しい牛乳屋さんだなんて、自分でも不思議です。
臭気に関しては鳥(主にハト)の病院というハイレベルな物件(inインド)も体験したのに。
まあハトの病院行くよと言われたら、インドだしそれなりに身構えていきますよ。
牛乳屋さんは、精神的にぬののふくとひのきのぼうで訪問してしまったんですね。