ヘルシンキ経由でチェコに行くことがよくありました。名古屋からヘルシンキまでの便で、隣に座ったフィンランド人がなかなかのツワモノでした。ちらりと足元に目をやると、一瞬理解に時間がかかったのですが、なんと地下足袋をお召しだったのです。お土産とか、室内履きとか、作業用とかならわかるけど、こんな移動のときに普通に履いてて、しかもすっかり旅のお供みたいになっています。
機内食として、メインディッシュにビーフストロガノフ、サイドディッシュにお蕎麦が配膳されました。なんと彼は、フォークやナイフ、スプーンは一切使わず、箸だけで全ての機内食を平らげました。ビーフストロガノフって、ビーフシチューとあまり変わらない、どろどろしたメニューで、お箸で食べるのは非常に難しいです。それをこともなげに箸でかき集めて食べる隣人。当然蕎麦も箸を使って豪快にズルズルズルと食べます。逆に日本人の中には、おそらく周りへの気配りか、スパゲッティのように蕎麦をフォークでくるくると巻きあげ、音もなく食べる人がいました。不思議な光景です。あ、画像の中の「箸」の字、点が足りないですね。誤字です許してください。
ヒマな長距離フライト中、彼がたびたび読んでいた本、やはりちらりと見るとなんと漫画。しかもチラ見だけでわかる、あの有名すぎる作品は…!
なんと手塚治虫先生の傑作「BLACK JACK」ではないですか!!!こ、こいつぁ本物だっ!何の本物だかわかりませんがなんとなく本物臭がする! なーんだ、漫画好きな隣人なら空港で買った「バガボンド」の最新刊(当時)を躊躇なく読めるではないかと思いましたが、上のコンパートメントにしまっていたので、やめときました。
テレビ番組やネットで、日本の文化大好きな外国人を見ることは多いのですが、「ほんとにここまでやるのかね?」ってちょっと疑っていました。しかし!今日、私は遭遇しましたよ!!リアル日本びいきに!!!