アーユルヴェーダで塩味は
・熱性
・重性
・粘稠性
があります。
水と火の要素からなり、
カファとピッタの性質を増やし、
ヴァータの性質を減らします。
まさに塩味はピッタの味といっていいかと思います。
摂り過ぎてしまうと熱性がありますので、
体の火照りなどを起こしやすく、
粘稠性などがありますので、
皮膚炎や高血圧を招きやすくなります。
程よい塩味は、
恐怖心や心配を減らすとされています。
東洋医学からみると、
塩味のことを鹹味といいます。
五行色体表で鹹味を見ると、
・水
・腎臓、膀胱が対応臓腑
・五味の作用としては軟(鹹は硬いものを軟化させる)
・病気になって表れやすい場所は二陰に失調が起こりやすい、耳(遠くなりやすい)
・五臓が弱ったときに症状が現れやすい所は髪
・病気の時の好みは味は鹹
になります。
このピッタに関していえば水と火ということで、
東洋医学的にもとても分かりやすいです。
水は腎臓であり、火は心臓が対応します。
相克関係も成り立ち、
水克火(水は火に勝つ)
水は火を消すというのが成り立ちます。
当然大きすぎる火は水で消せない可能性があります。
その場合は、
火侮水
火が強すぎて水の克制を受け付けず逆に火が水を侮る。
他にも、
火は普通だけど、水が弱すぎるために火が消せないというのも成り立ちます。
水虚火侮
水自身が弱い(少ないため)、火を克制することができず逆に火が水を侮る。
こういった視点で見てみると面白い学問だなと思います。
アーユルヴェーダではヴァータとカファの間がピッタになるので、
東洋医学の視点から見てもそのような関係になるのかなと思ってしまいます。