ここ最近腎機能を守るコツというのを読んでおります。
この本は西洋医学の視点から書かれており、
自身はどちらかというと東洋医学寄りの視点で見てしまうのですが、
この本を読むことによりなるほどと思うことも多くありました。
やはり心臓と腎臓は双方に影響を与えるようです。
これは東洋医学でも腎克心であり、
腎は心に勝つ。
東洋医学で言えば腎は水であり、心は火であります。
水は火を消すという関係が成り立ちます。
火が強ければ水では消せないかもしれない、
そのような関係も当然説明されており、
心が腎を侮る関係になります。(火が水を侮る関係ですね。)
これは別の見方をすれば、心(火)が単純に強すぎるのか(実)、
腎が弱り結果として心(火)が強いか(虚)であるかに分かれてきます。
結果は同じでも全く意味が違うので注意が必要ですが・・・。
ただ、複数の本を読んでも言えることは、
「腎機能は悪くなったら回復することはない。」
ということです。
これは東洋医学でも似たようなことが書いてあります。
先天の精は成人以降減る一方であることは間違いありません。
後天の気で補給することは可能であるといわれております。
(物凄く簡単に言ってしまえば消化吸収してできた残りが腎に補給される)
しかしながら腎はいわゆる成人病(糖尿病、高血圧など)により悪化しやすいといえます。
糖尿病などはある意味では脾胃(後天の気を作る所)が悪いといえますし、
脾胃は相克関係でいえば脾克腎であります。
読んでいて太古の昔に作られた漢方というものはかなり辻褄があっているなと感じることが多くあります。
では腎機能をどうにかする術はないのかと思われるかもしれません。
不老長寿を目指して作れらたお薬の一つとして八味地黄丸(腎陽側)などがあります。
(腎陰であれば六味丸や小菊地黄丸、知柏地黄丸など)
こうして本を読んでみても複数の視点からみてみると色々面白いなと思っております。
今回はこれくらいで(基礎知識がないと訳が分からない記事になったかもしれませんlol)