沢山食べても太らない、沢山食べないと痩せてしまう。
そういう方がいると思います。
今回はたくさん食べても太らない人について
東洋医学・中医学の側面から一つ書いてみたいと思います。
今回一つの原因として挙げられるのは
胃下垂です。
脾気の不足により上に持ち上げる力が不足したために起こります。
このことを中気下陥といって
臓腑を体の中のあるべき位置に固定できなくなった状態になります。
胃下垂は脾気虚の一つの側面になります。
脾は飲食物から気・血・津液を生み出す重要な臓になります。
気・血・津液、簡単に言えば活きる源を作る臓になります。
東洋医学の用語でいえば水穀の精微や後天の気などになります。
脾気虚とは脾の機能が虚(失った)状態になります。
当然、生きる源である気・血・津液が作られにくい状態になります。
これらの生きる源が作られにくいので当然痩せます。
沢山食べてもエネルギーとして利用しにくい状態なので、
下痢をしやすい、他にも一日何度も排便してしまいます。
一つの目安として、
下痢を良くする。
沢山食べた後何度も排便してしまうという方は
脾気虚の可能性があります。
脾の働きが弱いことにより起こるのが
この食べても痩せるという現象繋がりやすいです。
簡潔に書けば消化吸収能力の力不足により、
必要な栄養やエネルギーが吸収できないということです。
他にも代謝が良すぎる。
陽気が強すぎて起こる場合や、
消穀善飢などあったりします。
消穀善飢についてはまた機会があれば書いてみたいと思います。