薬膳的に相性の良い味というのがあります。
まず良い組み合わせを書きますと、
・酸味と甘味
・苦味と辛味
・甘味と鹹味
・辛味と酸味
・鹹味と苦味
になります。
実際の料理でも使われていると思います。
酸味と甘味は酢の物などですね。
塩(しょうゆ)と砂糖の組み合わせも多くあると思います。
天然塩は苦味と鹹味になります。
酸は肝臓、甘味は脾臓に対応します。
中医学になりますが肝脾不和、肝胃不和という弁証論地があります。
五行でも肝臓と脾臓は相克関係になります。
肝克脾(肝臓が脾臓に克(かつ))
酸味には収斂作用があります、
酸味により過ぎると肝気(肝臓の機能)が強くなりすぎて、
脾気(脾臓の機能)が働かなくなります。
脾気が津液を巡らせて胃を働かせているのですが、
酸味により肝気が多くなると収斂しすぎて
脾気の働きが落ち結果胃の働きが落ちるという感じです。
胃が弱い人は酸味を取り過ぎると食欲が落ちることがあると思います。
この相性の良い組み合わせですが、
全て相克関係で成り立っています。
・肝克脾(酸味と甘味)
・心克肺(苦味と辛味)
・脾克腎(甘味と鹹味)
・肺克肝(辛味と酸味)
・腎克心(鹹味と苦味)
これらを見ると昔の人が考えた東洋医学や中医学など凄まじいなと思ってしまいます。