Part.1にてサブスクリプションとシェアビジネス全体について検討したので、今回はビジネス、生活、娯楽、人の四つの分野ごとに検討したい。全体にこのビジネスには大手からベンチャー、自社製品や著作物、異業種や自己のノウハウの横展開など様々な形態の企業が参入している。また自社製品のお試しや空いてるものや時間の有効活用など様々な動機がある。しかし各企業が変化の激しい時代に対応しようとする努力があると思う。
1.ビジネス
Part.1で述べたように、建築機械メーカのクボタとコピー複合機のXeroxなどがオフィス関係のレンタルとシェアとサブスクに大きな革命を与えたと思っている。表の上の方に人関係を記載しているが、半分ジョークで、半分皮肉である。とはいえここ20年ほどで雇用関係も大きく変わったのかもしれない。シェアオフィスでは最近話題のWeworkがあるが、このへんは賃貸の形式であって、さほど優れたビジネスかは疑問がある。
ここで○は既存、●は参入したが失敗したもの、×は私の知る限りないもの、名称は代表的企業やサービス名を示す。
2.生活(個人向け)
ビジネス向けよりも個人向けのシェアとサブスクビジネスの方が変化が激しい。ほとんどのものが何らかの方法でシェアやサブスクが可能になったとも言える。多くのベンチャーが挑戦をし、その反面失敗例も数多い。中国では成功した自転車シェアビジネスが、日本では失敗したことがそれを証明している。何を貸すかよりも、どうやって貸し、料金とものを回収するかによるかもしれない。
自動車個人的には全国住み放題のADDressやYAMAHAのバイクシェアなどは私も利用したいので、是非成功して欲しい。
Part.1でも述べたが、インターネットやスマホによって情報と連絡の速度と量が飛躍的に向上したことにもよる。これらのビジネスモデルは個人の信用が必要であり、個人の信用の担保も確保しやすくなったことも大きい。
3.娯楽
こちらもインターネットの登場によって大きく変わった。と言うより2000年代にWinnyなどのP2Pソフトによって音楽や映画やドラマの動画、マンガなどは無秩序にシェアされたことがあった。最近も漫画村によって違法にアップロードされたサイトがあった。意外にないのがゲームやカメラのレンタルである(私の知る限り)。
しかしここ数年になってspotifyやNetflixなどのベンチャーが参入したり、GoogleやApple, Amazonがこの市場に参入してきた。日本でも本やマンガのサブスクができそうである。この分野で難しいのはやはり著作権関係である。漫画村のように完全に無視するのはもちろんダメだが、カチカチに規制を作ることは娯楽や著作権に関わる市場を大きくする上で障壁になっているとも思う。
交際相手は半分ジョークであるが、これもある種の契約である。レンタル彼女なんて恐ろしい言葉もある。それよりも驚異的なのはレンタルおっさんという、意味不明なパワーワードが存在する事実である。