【Rev.1】
イギリスのロックバンドColdplayはコンサートの環境への影響を懸念してツアーを中止したらしい。世の中の本流に逆らうのがロックの意地なのでは?とも思うが、世の趨勢なのかもしれない。
【Rev.0】
最近の有名人は飛行機に乗ってはいけないらしい。なんでも飛行機は大量のCO2を排出するので、エコを愛する人たちにとってはダメな行為らしい。
グレタ・トゥンベリさんはそれをアピールするために、先の国連に出席する際に船に乗って故郷のスウェーデンからニューヨークに移動した(これもその準備のためにスタッフが飛行機を利用していたらしい)。女優のエマ・ワトソンさんはエコ志向と言われながら飛行機にたくさん乗っているので批判されている。
国連に出席するために船で旅したグレタ・トゥンベリさんだったが、COP25の開催されるスペインに行く手段がなく困っているらしい。どうするかは知らないが、これを機にこれが飛行機の必然性だということを理解して欲しい。船で大西洋横断なんて一般人には金と時間がかかって到底できないような金持ちの優雅な旅である。
まあ個人の自由なので、別にどのような交通手段を使おうとかまわない。むしろわざわざ他人の行動を監視して、飛行機に乗った回数を数えるなんて相当暇で根の暗い人たちである。でもプライベートジェットでなければ一人が乗ろうが乗らないが、飛行機は飛んでいく。むしろ満タンにした方が効率は上がる。
私とてできれば飛行機には乗りたくない。特に6時間以上あの狭い空間にいるのはかなり苦痛で、できればビジネス以上に乗りたい。
飛行機は人類が手にした最も高速な乗り物であり、飛行機によって人間の移動範囲は格段に広がり、世界は狭くなった。ほんの50年前まで外国に行くことは大半の日本人にとって一生に一度の夢であったが、今では少しの贅沢くらいのレベルである。
その反面コストや燃費は高くつくので、荷物の運搬に使うにはちょっと罪悪感を覚える。ヨーロッパから産地直送の食べ物とかを手にするのはちょっと贅沢と考えるのは無理もない。オーストラリアのキウイを食べるのは人類の傲慢であるが、古代ローマ時代に胡椒をアジアから運んだことを考えればましである。