【Rev.2】
2019年はオゾンホールが劇的に小さくなったらしい。せっかくの明るいニュースなんだから、もっと報道しましょうよ、マスコミさん。韓国とか桜とか沢尻さんとかばっか報道しとらんで。
https://web.smartnews.com/articles/h6FRPUgLKKR
【Rev.1】
この記事を書いてからすぐ、中国でフロンガス放出量増加のニュースが流れた。これは確かに問題なんだけどさ、オゾン層の回復のことも報じましょうよ、マスコミさん。
【Rev.0】
みなさんオゾン層が回復傾向にあることをご存知だろうか?たぶん多くの方はご存知ないのではないかと思う。
簡単に復習します。オゾン層は太陽などから放射された紫外線を遮断してくれるバリアーのような役割を持っている。オゾン層は地球の成層圏の下部、約20〜30km上空に存在する。このオゾン層はフロンガスによって破壊されているという報告がされ、30年ほど前に大きな問題となった。
フロンガスは昔冷蔵庫や冷房などの冷媒として広く利用されていた。しかしオゾン層の破壊が報告されて以来、1989年のモントリオール議定書によって使用が国際的に禁止された。使用が禁止されたものの、オゾン層の破壊がどれほど進むかは当時未知数だったため、オゾン層の破壊によって皮膚ガンが急増するという噂も流れた。当時小学生くらいだった私もかなり怖かった記憶がある。
そんなフロンガスによるオゾン層の破壊であったが、2000年以降順調な回復を見せ、2030年には北半球が完全治癒、2050年代には南半球も完全治癒する見込みである。オゾン層の破壊という危機はほぼ回避されたと言っていい。
さて問題なのは、みなさんはこれをご存知だろうか?ということである。冒頭に述べたようにほとんどの方は知らなかったのではないだろうか。私自身研究者の友人から聞いて初めて知った。これは人類の協力によって得られた偉大な成果であるのにも関わらずである。
私はここにマスコミに対する不信感を感じる。危機的状況の時はさんざん煽っておきながら、喜ばしいニュースは報じない。もちろん危機感を促すことは大事で、安易な楽観論は危険ではあるが、オゾン層回復は人類の偉大な成果である。これを周知させない理由がわからない。どうにも釈然としない思いが、このニュースには残ってしまう。