ちょっと可愛い…!
OpenAI社の『GPT-3.5(Generative Pretrained Transformerの略)』をベースに開発された、対話型のチャットボット。
2022年11月のプロトタイプ版リリース後2ヶ月でユーザー数は1億人を突破。
爆発的な人気やその高すぎる性能で話題になるとともに、使用禁止にする国も出てくるなど、物議をかもしている。
正直だな。
アフィリエイターが下請けに記事の執筆代行を依頼するとき、下請けのライターはネット上の情報をかき集めて、リライトによりコピペ率を減らしながら記事を作るのが一般的だ。
SEO対策をするときも、Google検索にキーワードを入れて、記事に盛り込む言葉を決める。
ということは、ネット上のテキストデータをかき集めて妥当な回答を作り出すChatGPTは、下請けライターの仕事を丸ごと奪ってしまうのではないか。
それも、現在ネット上で評価されている記事を参照して生成されたChatGPTの回答をベースに作成されたブログ記事が増えるほど、GoogleアドセンスはChatGPTに乗っ取られることになるのでは。
実際にクラウドワークスを見ていると、ChatGPTによる記事作成の案件が、すでにたくさんある。
この記事では、ChatGPTでSEO記事を作成するデメリットについて考察してみる。
キータを見ていると、エンジニア系のブロガーの記事では『繰り返しChatGPTを使っているとどんな答えが返ってくるのかだんだん予想がつくようになる』という声が散見される。
OpenAIがChatGPTで作った文章を判定するツールをすでに作っている。現段階ではその判定の精度は低いが、精度が向上するのは時間の問題だろう。
Googleアドセンスは、ChatGPT執筆の記事を排除するように、いずれアルゴリズムを改変するのではないだろうか。
ChatGPTで機械的に作られた、不確実性の高い記事がネット上に飽和すれば、良い情報を的確にサジェストするために改変を繰り返すGoogleアドセンスの理念と真逆の記事が、Google検索の上位を支配することになるからだ。
現在のアルゴリズムをChatGPTで一時的に攻略しても、ある日突然ブログがGoogleから排除されて資産価値がなくなるおそれがあるなら、地道に良質な記事を書き続けていくほうが、結局は良いのではないか。
短期間でブログを育てて転売するなら、良いのかもしれないが。
1. 問いに関する情報がネット上にない場合、良い返答が得られないこと
チャットGPTはネット上に散らばる過去のテキストデータの集合体と、ChatGPTのユーザーから得た情報から学習している。
なので、その分野の専門知識がネット上に少ない場合、また、その分野の専門家自体が社会にまだ少ない場合、不確実性が高い回答になる可能性が高い。
※特に今の段階では、面白がってChatGPTに適当な情報を与えている方も多いのではないだろうか(私もそうです)。
2. 過去のデータを参照して返事をしていること
チャットGPTの回答は過去に投稿されたネットのテキストデータをかき集めて生成されるため、最新情報が反映されていない可能性がある。
1.にも関連するが、問いが新しいテーマのものであるほど、情報量が少なく、かつ、情報の質も担保されづらいと考えられる。
3. 誤った情報・偏った情報から学習して答えているおそれがある
言うまでもなくネット上のテキストデータには、真偽のほどが怪しい情報、偏った情報かたくさん含まれる。
4. 短文や長文、また、脈絡に乏しい文章の理解が苦手。
自然言語処理系のAI全般に言えることだが、ChatGPTは短すぎる、また、長すぎる文章の文脈を理解することが苦手。
また、脈絡に乏しい文章(例えば雑談のような)の理解も苦手。
信頼度が高い情報が悪文で表現されている可能性は多分にある。
問いを立てる側にとっても、質問文作成のテクニックが必要とされる。
ChatGPTによるブログ記事作成、SEO攻略が話題になっている。
しかし、いずれGoogleアドセンスはChatGPTが執筆した記事を排除する方向へアルゴリズムを改変するのではないか。
エンジニアたちの目をごまかせなくなってきている上に、まだ精度は低いものの、OpenAIはChatGPTで作った文章を判定するツールを既に作っている。
Googleアドセンスにある日突然排除されるリスクが、ChatGPTでブログ記事を作成する最大のデメリットだと思う。