

DeFiは分散型金融と呼ばれ、仲買人、取引所、銀行といった中央集権的な金融仲介者に頼らず、ブロックチェーン上のスマート・コントラクトを利用することで実現しています
DeFiの世界は非常に広大である一方、DeFiを利用した犯罪も少なくないです
今回、DeFiを使用する時の4つの心得をみなさんと一緒に共有できたらと存じます
DeFiの世界は非常に広大である一方、DeFiを利用した犯罪も少なくないです。しかし、広大なDeFiの世界で適切にDeFiを選ぶにはどうすれば良いのでしょうか
その時に大活躍するプラットフォームが【DefiLlama】と呼ばれるDeFi分析です
DefiLlamaは、世界中のDeFiをグラフや数字などの情報を掲載し、誰でも自由にDeFiの信憑・信用・信頼を可視化することができます
DeFiは本当に多岐にわたるため、DefiLlamaがないと、安心してDeFiに参加することができません
DefiLlamaでは、それぞれのDeFiプラットフォームの信憑・信用・信頼をグラフや数字などで可視化してくれますが、DefiLlamaにあるTVLという数字を注目して、どのプラットフォームが資金流入があるかどうかを見極めてください
TVLとは、分散型金融(DeFi)の分野で用いられる指標で、「Total Value Locked(ロックされた資産総額)」の略称です
レンディング(貸し借り)、ステーキング、流動性提供などの目的で資産を預け入れ、その対価として報酬を得ます。TVLは、これらの目的で預けられている資金の総量を測定するものとして、DeFiする時の大事な指標となります
もし、あなたがこれから利用としようとしたDeFiが主要DeFiよりも不足しているなら、そのDeFiに参加するのは危ないです
さらに、DefiLlamaに掲載されていないDeFiは、その時点でDefiLlamaから認められていない物的証拠となるため、そのようなDeFiを候補から外すことで、自らの資産防衛にもつながります
暗号資産は常に乱高下が存在し、その時の資産が高くても、その日の資産が目減りして下落に転じることも普通にあるからです
もし、DeFiをする時は、CoinMarketCapに掲載されている『時価総額TOP100』にある暗号資産を元に選定するのが望ましいです
暗号資産の乱高下にストレスを抱えたくないなら、法定通貨担保型ステーブルコインやRWAと呼ばれる現物資産とリンクするステーブルトークンを使うなどの対処が必要です
代表的な法定通貨担保型ステーブルコインは以下のとおり
・JPYC:円建てステーブルコインで発行体がJPYC株式会社
・USDC:ドル建てステーブルコインで発行体がCircle社
・EURC:ユーロ建てステーブルコインでUSDCと同じ発行体
・XSGD:シンガポールドル建てステーブルコインでStraitsX社が発行
・USDT:ドル建てステーブルコインで発行体がテザー社
・CADC:カナダドル建てステーブルコインで発行体がPaytrie社
これらの法定通貨担保型ステーブルコインを使用して、DeFiをすることが何よりも安定で暗号資産のような「目減り」もすることはなく、DeFiの利用に適していると言えます
とにかくDeFiは、自己責任で利用するのが基本とされています。これには、中央集権型金融(CeFi)を見比べると分かります
DeFiは、銀行や取引所のような中央管理者が存在しない金融システムで、すべての責任がユーザー自身に帰属します。伝統的な金融では、銀行があなたの資産を預かり、被害に遭っても補償(預金保険で保証)されます
しかしDeFiでは、オンライン上のソフトウェアでそれぞれが分散して金融行為をするため、安易に資産が盗まれやすいです。そのため、DeFiに預けた資産は永久に消え、盗まれても誰も助けてくれないのです。さらに、DeFi特化の預金保険が存在しません
スマートコントラクトという自動実行されるコードがDeFiの心臓部にありますが、コードにバグ(不具合)があるかもしれません。監査を受けていても、完璧ではないからです。過去にはバグによって数億ドルが凍結されたり、抜き取られたりした事例があります
ユーザーはそのリスクを理解し、自分で信頼できるプロジェクトを選ぶ必要が現在も続いているのです
さらに、誰でも簡単にトークンを作ったり流動性を提供したりできるため、詐欺や「ラグプル」(開発者が資金を持ち逃げする行為)が横行しています。投資前に自分で調べる『DYOR(Do Your Own Research)』を徹底してください
DeFiに資産の流動性を提供すると、価格変動によって「無常損失」が発生し、元本が減る『目減り』が起きるため、くれぐれも資産提供には、投入する資産の選定を慎重に行ってください
送金先アドレスを間違えたり、設定を誤ったりすれば、そのミスは取り消せません。ブロックチェーンは一度実行された取引を元に戻せない仕様となっているからです
法律や規制もほとんど追いついていません。詐欺に遭っても警察は介入しづらく、相手先が海外であると、居住国の警察などの捜査機関は、国境を越えた先の介入が大変難しく、泣き寝入りに陥りやすいからです。つまりDeFiは「自由」と「責任」が完全にセットになった世界と言えるのです
誰にも管理されず、誰にも止められず、24時間いつでもアクセスできる。その代わり、すべての結果はあなた自身が背負うこととなっています
DeFiは金融の民主化であると同時に、リスクの民主化でもあります。自由を手に入れる代わりに、すべての責任を自分で引き受ける。それがDeFiに於ける「自己責任」なんです
上記4つの心得を分かりやすく整理すると、以下のようになります
心得1) DefiLlamaを使え
DeFiは種類が多く詐欺も多い。DefiLlamaは信頼度を数字やグラフで示す無料ツール。安心してDeFiを使うには避けて通れません
心得2) DefiLlamaでTVLが多いDeFiプラットフォームを選べ
TVL(預けられた総額)が高いDeFiは人気で信頼されやすい。DefiLlamaで上位を選び、掲載外は避けましょう
心得3) 暗号資産は使うな
価格が激しく動く暗号資産はリスク大。USDC・USDTなど法定通貨連動のステーブルコインなら値動きが少なく電子データを
心得4) DeFiは自己責任
DeFiは、管理もミスも全て自分持ち。詐欺・バグ・損失があっても補償なし。慎重かつ、ご利用は計画的に
この4つの心得を元に、正しくDeFiを利用しましょう。しかし、DeFiを利用しても、全てが自己責任です
DeFi(分散型金融)を利用する際の心得は、大きく分けて4つのポイントにまとめられます
まず、DeFiの信頼性を確認するために、DefiLlamaのような分析ツールを活用することが重要です。DefiLlamaでは、世界中のDeFiをグラフや数字などの情報で掲載し、誰でも自由にDeFiの信憑性や信用、信頼性を可視化することができます
次に、DefiLlamaでTVL(Total Value Locked)が多いDeFiプラットフォームを選ぶことが推奨されます。TVLは、預けられた資産総額を測定する指標で、TVLが高いDeFiは人気があり、信頼されやすいと判断できます
また、暗号資産は価格変動が激しいため、リスクを避けるために法定通貨担保型ステーブルコインやRWA(現物資産とリンクするステーブルトークン)を利用することが推奨されます。これらの通貨は、値動きが少なく、電子データとしての安定性があります
最後は、DeFiを利用する時、自己責任で利用することが基本です。ユーザーは自身の資産を管理し、リスクを理解する必要があります
DeFiは、中央集権型金融とは異なり、ユーザーが自身の資産を管理し、すべての責任を負う必要があります。そのため、ユーザーは慎重かつ計画的にDeFiを利用することが重要です
今回は、DeFiを使用する時の心得をみなさんと一緒に共有してきました
DeFiは、ブロックチェーン上のスマート・コントラクトを利用することで実現する分散型金融システムであり、その利点としては、中央集権的な金融仲介者を介さずに金融取引を行うことができることが挙げられます
しかし、DeFiの世界は非常に広大であり、DeFiを利用した犯罪も少なくありません。そのため、DeFiを利用する際には、十分な注意と慎重さが必要です
今回紹介した4つの心得、すなわち、DefiLlamaを使え、DefiLlamaでTVLが多いDeFiプラットフォームを選べ、暗号資産は使うな、DeFiは自己責任を心に留め、DeFiを利用する際には慎重かつ計画的に進めることが大事です
DeFiは、金融の民主化であると同時に、リスクの民主化でもあります。自由を手に入れる代わりに、すべての責任を自分で引き受ける。それがDeFiにおける「自己責任」ではないでしょうか
さいごまで読んでいただき、ありがとうございました
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