YouTubeでのWindows 11非対応PCアップデート動画に注意！クリエイターと視聴者への警告

Shozao
2025/10/18 08:59

Windows 11の公式リリース（2021年10月）以降、非対応パソコンをWindows 11にアップデートする方法を解説するYouTube動画が急増しています。これらの動画は、Microsoftの利用規約に違反し、セキュリティリスクやパフォーマンス問題を引き起こす要因となっているのです

今回、こうした動画を投稿するクリエイターへの警告と、視聴者に対する注意喚起を目的に、問題の背景とリスクを解説しようと存じます

非対応PCへのWindows 11アップデートの現状

MicrosoftはWindows 11の動作に、Trusted Platform Module (TPM) 2.0、Secure Boot、特定のCPU（Intel第8世代以降やAMD Ryzen 2000シリーズ以降）、4GB以上のRAMを必須としています。これらの要件を満たさないPCは、公式にはアップデート対象外であり、サポートも受けられません

しかし、YouTube上では、レジストリ編集やRufus、Flyby11といったツールを使った「バイパス方法」を紹介する動画がYouTube上で多数、投稿されています

2025年10月14日のWindows 10サポート終了が終わってから、70%のPCが依然としてWindows 10を使用しています。非対応PCのユーザーは新PC購入のコストを避けたいと考え、YouTubeで解決策を求める傾向にあります

クリエイターは「簡単裏技」「TPM不要」といったキーワードで視聴者を引きつけ、広告収入を得る動機が強いです。Xでも、こうした動画のリンクが頻繁に共有され、2024年から2025年にかけて動画投稿が急増しています

クリエイターへの警告：動画投稿のリスクと責任に気づいて

YouTubeクリエイターが非対応PCへのWindows 11アップデート動画を投稿することは、視聴回数を稼ぐ一方で、重大な法的・倫理的リスクを伴います。詳しくは以下のように、クリエイターが直面する問題を具体的に挙げます

Microsoftの利用規約違反
Microsoftは、非対応PCへのWindows 11インストールを明示的に禁止しています。利用規約に違反する行為を推奨する動画は、Microsoftからの法的措置やコンテンツ削除の対象となります
2024年以降、Microsoftはバイパス方法の一部を封じるパッチを公開しており、こうした動画が「違法なハック」を助長していると見なされるリスクが高まっています

視聴者への誤情報提供と責任問題
多くの動画は「簡単」「リスクなし」と宣伝しますが、非対応PCでのWindows 11稼働は、セキュリティ機能の制限やドライバの非互換による不具合を引き起こします。視聴者が動画を参考にアップデートを行い、データ損失やPC破損に至った場合、クリエイターは間接的に責任を問われることになります。X上では、「動画通りにやったらPCがクラッシュした」といった苦情が相次いでいます

YouTubeポリシー違反
YouTubeのコミュニティガイドラインは、有害または危険なコンテンツの投稿を明確に禁止しています。非対応PCへのアップデートは、セキュリティリスクを高め、ユーザーのデバイスを危険にさらすため、ポリシー違反とみなされます
実際に、誤情報を含む動画が報告され、削除された事例も増えています。クリエイターは、チャンネルの停止や収益化剥奪のリスクを考えなければなりません

クリエイターへの提言

クリエイターは、短期的な視聴回数の誘惑に負けず、視聴者の安全を優先すべきです。詳しくは以下のようにまとめています

正確な情報提供
非対応PCへのアップデートのリスク（セキュリティ低下、パフォーマンス悪化）を明示してください

代替案の提示
LinuxやChromeOS Flexなど、サポート終了後のWindows 10代替案を紹介してください

規約順守
Microsoftの公式ガイドラインに沿ったコンテンツ作成を心がけてください

透明性
動画内で繰り返し「自己責任」を何度も強調し、視聴者が十分な情報で判断できるようにしてください

視聴者への注意喚起：動画を信じないで！

視聴者が非対応PCへのWindows 11アップデート動画を参考にすることは、重大なリスクを伴います。以下に、視聴者が知っておくべき危険性と代替案を解説します

アップデートのリスク

非対応PCでのWindows 11稼働は、以下のような問題を引き起こします

①セキュリティの脆弱性：TPM 2.0やSecure Bootがない場合、BitLockerなどの暗号化機能が制限され、サイバー攻撃に弱くなります。2025年時点で、マルウェア感染リスクが顕著に上昇
②パフォーマンス低下：古いCPUや互換性のないドライバにより、システムの遅延やクラッシュが頻発。YouTubeコメントやXで「動画再生が遅い」「アプリが動かない」報告が多数
③サポート喪失：Microsoftの公式サポートが受けられず、問題解決が困難。Windows Updateも制限される場合あり
④データ損失の危険：バイパス手順のミスで、OSが不安定になり、データ消失の可能性

動画の信頼性を見極める

YouTubeは、視聴回数を稼ぐために誇張や誤情報を出しやすい環境です。以下の点に警戒してください

①「簡単」「リスクなし」は疑え：リスクを軽視する動画は信頼性が低い。Microsoft公式サイトやフォーラムで事実確認とファクトチェックを
②クリエイターの専門性をチェック：技術的背景や実績が不明なクリエイターのチャンネルを登録しない、動画を視聴しないでください
③コメント欄を参考に：視聴者の失敗談や不具合報告を確認してください。XやRedditで実ユーザーの経験を検索し、いかに動画とチャンネルが危険なのかを知ることができます
④最新情報を重視：2025年のWindows 11 24H2/25H2アップデートでは、バイパス方法が制限されています。最新情報を注視してください

安全な代替案

非対応PCのユーザーは、以下の選択肢を検討するのが望ましいです

① あたらしいパソコンの購入：Windows 11対応PCは、セキュリティとパフォーマンスを保証します。新品6万円からを予算として構築し、限度額を10万円と決めておくと良いです
② Linuxへの移行：UbuntuやLinux Mintは古いPCでも軽快に動作し、無料でセキュリティ更新を提供します。軽いゲームしかしないとか、ブラウジングがメインであればLinuxで十分です
③ Windows 10のESU利用：有料（年額数千円〜）だが、2025年以降もセキュリティ更新を受けられるようになります
④ 専門家に相談：PCショップに相談し、適切なアップグレードパスを確認してください

MicrosoftとYouTubeの対応状況

Microsoftは、非対応PCへのアップデートを「利用規約違反」と明記し、公式サポートを提供していません。2024-2025年にかけ、バイパス方法の封鎖を強化しています（例：TPMチェック強化、/product serverコマンド無効化）。しかし、コミュニティのハックが追いつく「いたちごっこ」状態が現在も続いています

YouTubeでは、違法・危険コンテンツの監視を強化していますが、Windows 11バイパス動画はグレーゾーンにあり、削除が追いついていません

視聴者からの報告やMicrosoftの申し立てが増えれば、動画削除とチャンネル凍結され、クリエイターにとって、自身の首を苦しめることにクリエイターが改善に向けて動き出すことを物理的に移してもらう必要があります

クリエイターは、インフルエンサーからKOLと幅広い世界で目にすることが多い一方、消費者から弱者を騙す犯罪者や詐欺師になることを私たちはクリエイターが敵であることを認知しなければなりません