

暗号資産と共存する生活を始めてから、もう5年以上が経過しました。気づけば暗号資産は常に生活圏になくてはならない存在になりつつあります
しかし、そんな暗号資産を日々の取引でコツコツと利益を積み立てていくことは、客観的に見て非常に現実的ではありません。特に、仕事や生活のスキマ時間を利用して短期的な売買を繰り返す「デイトレード」は、多忙な日々を送る筆者の体に全くフィットしませんでした。そこで執筆者が現在のスタイルとして落ち着いたのが、「運用」という考え方です
本稿では、暗号資産を活用した運用について、実体験を交えながら詳しく解説していきます
※本稿では、特定の銘柄の購入や売却を推奨するものではありません。投資は自己責任が基本です。また執筆者自身の主観であり、未来を保証するものではありません。皆さんもどうか、他人の情報に振り回されることなく、自分自身の基準を持って投資と向き合ってください
まず最初にご紹介したいのが、金融庁に登録された国内の暗号資産取引所で利用できる「定期レンディング」というサービスです。これは、自分の持っている暗号資産を取引所に一定期間預けるだけで、預けた量に応じて同じ暗号資産が少しずつ増えていくという非常にシンプルな仕組みです
2026年現在、金融庁登録の取引所の中でも特に運用に適していると執筆者が実感しているのは、CoinTradeとバイナンスジャパンの2社です。これらの取引所は定期レンディングを継続的に提供しており、たとえ少量の暗号資産であっても気軽に利用できる点が大きな魅力となっています
暗号資産というものは本質的に価値が一定ではなく、時価によって資産価値が変動します。いわゆる「配当なしの株式」に近い性質を持っていると言えるでしょう。定期レンディングで預けた暗号資産がじわじわと増えていく感覚は、確かに心地よいものです。ただし、これは決して短期的な値上がり益を狙う金融商品ではありません
ミームコインのように話題性だけで価格が高騰するのを期待して一発逆転を狙うのではなく、じっくりと長期的な視点で資産を育てていきたいという方にこそ向いています。何よりも、金融庁という公的機関に登録された取引所という場所で運用できるという安心感は、精神的な負担を大きく軽減してくれます
次に、分散型金融、いわゆるDeFiと呼ばれる運用方法についても触れておかなければなりません。これは自分のウォレットとインターネット上の分散型金融プラットフォームを直接接続して運用する形式で、先に説明した金融庁登録の取引所とはまったく異なる環境です
DeFiの最大のメリットは、扱える暗号資産の種類が非常に多様であるという点にあります。一般的な流れとしては、まず金融庁登録の取引所で暗号資産を購入し、その後自分の口座から個人のウォレットに送金した上で、分散型金融のプラットフォーム上で運用を開始するという形がスタンダードです
実際のところ、メインで利用している取引所に定期レンディング機能が備わっていないユーザーの多くは、この分散型金融の世界で運用を行っているのが現状です。しかし、ここには大きな落とし穴があります
分散型金融は、日本の金融規制の枠外で活動しようとする発行者たちが利用する場でもあるからです。特に、Solanaチェーン上などの環境において、金融庁に未登録のミームコインを発行し、分散型取引所を使ってそれを売買する日本人が少なからず存在します
ここで非常に重要なのは、「個人」という立場で行われるこれらの行為が、実は日本の資金決済法などの暗号資産規制に明確に違反しているという客観的事実です。それにもかかわらず、違法であることを自覚しながら分散型取引所でミームコインを発行し、業として運用を続ける起業家や実業家が現実に存在しています
はっきりと言ってしまえば、そのような人々が扱う違法なミームコインを売買することは、気分的にも法的にも決して許される行為ではありません。執筆者は以前、ALISでも同じような指摘を行ったことがありますが、残念ながら現在も状況は変わっていません。違法に暗号資産を発行し続ける者たちが野放しにされている現状は、主観的に見ても客観的に見ても看過できるものではありません
もし可能であるならば、日本が暗号資産の発行に対して罰則付きの厳格な免許制を導入し、違反した者を無条件で刑務所や拘置所に送るような法規制を強く求めるべきだと考えます
分散型金融で運用する際には、世界的にTVL、つまり預けられている資産の総額が大きく、比較的安心して利用できると言われているプラットフォームを選ぶことが適切です。同時に、日本人による違法なミームコイン発行事業は、きちんと罰則付きの法規制で厳格に取り締まってもらいたいと願ってやみません
それでは、数多くの選択肢がある中で、結果的に一番良い運用とは何なのでしょうか。これは完全に執筆者の主観的な結論ではありますが、体を張って様々な方法を検証してきた体験に基づいて、はっきりと答えを述べさせていただきます
結果的にデイトレードではなく、定期レンディングなどの長期運用が最も適当であるというものです
「いやいや、そんな答えはないだろう。内心ではデイトレが一番儲かるに決まっている」と客観的に笑われるかもしれないことは、執筆者も十分に承知しています。しかしこれこそが、長年にわたって実践と検証を重ねてきた筆者なりの結論なのです
なぜこのような答えに至ったのか。その理由はまさに「タイパ」、つまり時間に対する効果の効率にあります。デイトレードは、豊富な知識と長年の経験、そして日々の実務の三つが全て揃って初めて成立する、極めて自己責任の強い運用方法です
多忙な日常を送る執筆者の立場から言えば、それが客観的にも主観的にも万人にとって正しい答えとはなり得ません。株式投資の世界にもETFや投資信託という商品が存在するように、運用に割く時間がどうしても確保できない方々にとっては、運用会社が代行して資産を運用してくれる金融商品のほうがはるかに適しています
執筆者自身も、そのような資産運用のスタイルが自分のライフスタイルに合っていると断言できます。もし仮に「デイトレが一番だ」と豪語する人がいるとすれば、その人の背後にあるのはおそらく、時間に制約のないフリーの個人投資家という立場か、あるいは虚偽の情報でなりすましている底辺の存在である可能性が高いです
そして何よりも、預けておくだけで勝手に運用してくれるというストレスからの解放感は、たとえ定期レンディングを主戦略としている個人投資家であっても同じように共感できる感覚です。客観的に見ても、この答えは揺るぎません。「デイトレにこだわるよりも、自動で運用に任せたほうがいいよ」と言われても、まったく不思議ではないのです
結局のところ、暗号資産の世界で成功するために必要なのは、チャートとにらめっこする時間ではなく、自分自身のライフスタイルに合った方法を冷静に選ぶという判断力ではないでしょうか
デイトレードという華やかな言葉の裏側にある現実と、預けるだけで静かに育っていく定期レンディングという地味ながら確かな方法。筆者は後者を強くお勧めします
いたずらや不要なテスト預入は絶対に行わず、有事の際の資産保護という本来の目的を常に意識しながら、自分に合った運用方法で無理なく続けていくこと。それが、暗号資産と長く健全に付き合っていくための最も確かな道だと、五年間の経験を経て心からそう思います
文・編集:しょーざお https://alis.to/users/Shozao-web










