先日、記事にした人類削減計画の中で紹介したジョージアガイドストーン 。
そこに刻まれたR.Cクリスチャンの名前。
このR.C.クリスチャンが秘密結社《薔薇十字団》の創始者であると上の記事で紹介させていただきました。
今回は、その薔薇十字団とはなんなのか?秘密結社の中でも神秘性に溢れる薔薇十字団を紹介します。
『薔薇と十字で厨二ごころが溢れ出すにゃ』
#はじまりは…
創始者をクリスチャン・ローゼン・クロイツとする薔薇十字団。
秘密結社なだけあって、はっきりとしたはじまりはよく分かっていないそうで15世紀ごろからひっそりと活動していたのでないか?と、見られています。
しかし、1614年突如として当時のドイツに謎の書物が発行され薔薇十字団の名前が轟きます。
1冊目
《全世界の普遍的かつ相対的改革》
『なんと、付録付きにゃ』
付録 友愛団の名声(伝説)
著者や発行人を不明として発行されたこの書物は謎めいた魅力も相まって、ドイツのエリート層にバカウケしブームとなります。
中身は、登場人物であるクリスチャン・ローゼン・クロイツが聖地エルサレムや今のシリアにあるダマスカス地方などを目指す巡礼の旅をする中で様々な賢者と出会い、東方の神秘の知恵を授かる。そして、様々な旅をしたクリスチャン・ローゼン・クロイツはドイツや西欧にてこの知恵を広めようとお偉いさんや王族たちに声をかけますが、彼の思想は受け入れてもらえず冷笑されることになります。
『おそらくオカルトやトンデモ話だと思われたんにゃ』
それならばと、自ら研究施設である精霊の家をつくり引きこもります。
『働いたら負けにゃ』
そんなクリスチャンの元へチラホラと弟子が集まり始め最終的には7人の弟子をとったそうです。このメンバーが薔薇十字団の創設メンバーだとされています。
とこれが大体のストーリーです。
まさに今で言うところ冒険ファンタジー。
『当時は今ほど娯楽やエンターテイメントの種類が多いわけではないので、よほど面白かったんだと思うにゃ、脳天直撃にゃ』
翌年、1615年 2冊目《友愛団の心情告白》3冊目 《クリスチャン・ローゼン・クロイツの化学の結婚》と発行されていきました。
『大人気同人サークルといっても過言ではないにゃ』(違う)
こうして鮮烈に現れた薔薇十字団でしたが、発行人も著者のまま謎が深まっていくばかり。人々は、薔薇十字団に憧れていくのですが……。憧れはするものの正体は掴めないしどこの誰だかわからない。すると自分達で薔薇十字団を設立し無関係なのに薔薇十字団を名乗る団体が数多く現れたそうです。
『気持ちもわからなくもないにゃ強烈な思想は憧れを呼び、仲間入りしたいと思わせるものにゃ』
薔薇十字団の思想にはいくつもの神秘術の知恵が受け継がれていますが、中でも色濃く受け継がれているのが錬金術です。
クリスチャンローゼンクロイツは、巡礼の旅の中で錬金術を学び研究していきました。錬金術といえば金を生み出す魔法の様なイメージが先行しますが、クリスチャンローゼンクロイツはお金儲けに走ることなく。この錬金術という知恵を使ってこの宇宙この世界の真理を解き明かしたいと強く思いそしてそれが人類を死や病といった苦しみから解放する不老不死のための活動と掲げました。
『不老不死は人類の永遠の憧れにゃ、まぁ吾輩は猫又だけれど』
このような団の教義・規則を作成し、これを守ることを誓い合ったそうです。
・無償で人々を治すこと。
・奇妙な服装をしたり、特別な習慣を身につけないこと。
・毎年一回、精霊の家に集合すること
・死に際に各々が一人ずつ自分の後継者を指名すること。
・R・Cという文字を我々の唯一の認印・記号(トレードマーク?)とすること。
・100年間は団の存在を世間から隠しておくこと。
薔薇十字団が現れた当時のドイツはひとつの国として一致団結しているとは言い難く……。1517年からのルターの宗教改革により、ドイツ内でカトリックとプロテスタントの争いが始まっていました。
『簡単に言うと派閥争いにゃね……』
そんな中1614年から続々と文書を発行したのは人々の注目を集めトレードマークとして薔薇と十字を掲げることでイングランド(イギリス)のプロテスタントたちを引き入れようとした狙いがあったのではないか?との推察をフランシス・イェイツはしています。
そして1618年の30年戦争勃発をきっかけに薔薇十字団の活動は減少してきました。
『30年戦争は、カトリックとプロテスタントによる史上最大の宗教戦争ともいわれる戦争にゃ…』
1623年パリの街中にとある張り紙が貼られる。
我ら薔薇十字団の筆頭協会の代表は、賢者が帰依する、いと高き者の恩寵により、目に見える姿と目に見えない姿で、当市内に滞在している。われらは、本も記号も用いることなく滞在しようとする国々の言葉を自在に操る方法を教え導き、我々の同胞である人類を死のあやまちから救い出そうとするものである。薔薇十字団長老会議長
これもまた実行犯は不明のまま。
『こういう演出の効いた行動が人気の秘密かもしれないにゃ』
そんな薔薇十字団でしたが、17世紀半ばにもなると薔薇十字団の本体は消えてしまったとも言われています。
しかし、18世紀ごろには薔薇十字団の思想を受け継いだり影響を受けた団体がヨーロッパ各地で誕生していきました。
その後にわかることですが、薔薇十字団が発行した3冊と付録はドイツの聖職者であるヨハン・ヴァレンティン・アンドレーエが友人たちと共に執筆したとする説が有力になっています。
彼らはチューリンゲンサークルと呼ばれ薔薇十字団の中のある種の派閥というかグループだったのではないでしょうか。このグループが特に力を入れていたのが、ヘルメス思想・錬金術・カバラだったとも言われています。
薔薇十字団の知恵は、古代エジプトのアメンホテプ4世にまで遡りグノーシス主義にも影響を受けているとか。
また、ミハエルマイヤーというメンバーはこのような言葉を残しています。
我々の起源はエジプト、バラモン教、エレウシス神秘学、サモトラキ、ペルシャの賢者ピタゴラスなどに影響受けている。
『もしかすると薔薇十字団はこの地球上の神秘と名のつくもの全てををかき集めて研究し、本当に真理を解き明かすつもりだったかもにゃ』
こうした知恵と思想は、いく世紀にもわたり受け継がれていきました。
新たな薔薇十字団も誕生していきます。
その中のメンバーであるプロイセン王フリードリッヒ・ビルヘルム。
ブルースウィック公国フェルディナンドなども有名。
永遠の命を求め賢者の石を研究していたとも。
19世紀になるとこのグループがもっとも注目を集める。
『この薔薇十字団カバラ団もかなり重要というか奥が深い団体にゃ』
先日紹介した世界一有名な秘密結社 フリーメイソン
の階級の中にも薔薇十字を象徴すると階級が存在しています。Knight Rose Croix薔薇十字の騎士
『フリーメイソン が薔薇十字団だったのか、薔薇十字団がフリーメイソン になったのか、薔薇十字思想を受け継ぐものがフリーメイソンへ加入したのか、これまた謎にゃ』
このように薔薇十字団の思想は様々な人々に受け継がれていきました。
人々を熱狂させる何かがあるのでしょう。
一般常識的には、クリスチャン・ローゼン・クロイツはあくまでも文書の中の登場人物であり実在していないとされています。
果たして本当に架空の人物なのでしょうか?
都市伝説的に薔薇十字団の創設者メンバーは、錬金術の奥義を会得に成功し、今もなおチベットの奥地で生きているという説もあります。
『つまり不老不死は完成しているのかもしれないにゃ』
(参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%96%94%E8%96%87%E5%8D%81%E5%AD%97%E5%9B%A3)
これらの話は様々な話やネット上の情報を独自にまとめたものであり、これが絶対に《真実》である!と主張するものではありません。あくまでも諸説あるものを紹介している記事であり、間違いも含まれている可能性がある記事としてお楽しみ下さい。都市伝説というエンターテイメントです。
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