Twitterやニュースを見ていれば必ずと言っていいほど飛び込んでくる学生起業家の話題。
若くして資金調達をし会社を立ち上げメンバーを集めサービスを巨大化させる。 この1連の流れが報道された暁には多くのメディアは彼らを天才と褒め讃えあたかもスターであるかのように扱う。
巷ではビジネスコンテストが何度も開催され、ベンチャーキャピタル大人たちはしきりに学生たちに起業しろと言い続ける。
その一方で、サービスがなかなか立ち上がらず何度も諦めてきた人間を見てきた。外見や形から入り、 うまく立ち上がらなかった者たちの屍。 それがいくつも成功者たちの下に積もり積もっている。
これが実は若者の間での学生起業の現状だ。
だが最近この流れに違和感を覚えるようになってきた。
私自身2年間学生起業してきた身ではあるが、その中で最も違和感を覚えたのが結果至上主義であると言うことだ。
もちろん企業であるがゆえに結果を出すことに執着しなくてはならないのは事実だ。だがしかし、多くの成功した起業家と言うのは大抵45歳前後で成功しているケースが多い。つまり中長期的なスパンで見た際に大きなホームランを打っているのだ。
しかしながら投資家や巷のスタートアップ支援企業などは、若者が数字を出し成功することを求める。そこに違和感を覚える。
例えばケンタッキーフライドチキンを立ち上げたかのカーネルサンダースは、65歳という年齢でKFCを起業している。
それに加えてスタートアップをすること自体が人生において本当に幸せであるかどうかわからない。 私自身はスタートアップをする事はただの幸せを追求するための手段でしかないと考えつつあり、最も重要なのは利害関係のない昔からの付き合いがある 友情やパートナーや家族だと痛感しているからだ。
人生は今しかないのも事実だが、ゆりかごから墓場までが人生である。
人生は今が1番若い。今しかできないことに打ち込んでみるのも良いのではないだろうか。