こんにちは。
仮想通貨の世界で時々見られる、「非中央集権」というキーワードがあります。私は漢字が5個も並ぶとさぞかし自分には縁がない言葉だな、と思いがちなのですが、この言葉だけは好きです(笑)。
「非中央集権」ってつまり、どっかの業界を牛耳っている権力者、つまり私のような小市民が生きて行くためにひたすらご機嫌を取る必要のある方々の力を不要にする世界というわけですから、さぞかし魅力的なワードです。
仮想通貨の技術は、この非中央集権というコンセプトで動くことを基本としていますが、そうではなく「中央集権」型の仮想通貨も作れます。大きく分けると、2つの技術があるのです。
1. パブリック型ブロックチェーン:いわゆる、非中央集権。
2. プライベート型ブロックチェーン:これは中央集権。
それぞれのメリットとデメリットは?
実はこの両方ともに、それぞれメリットとデメリットがあります。
「プライベート型ブロックチェーン」は、私のような小市民がめんどくさがるようなことを積極的にやってくれる人がいて、その人が管理・運営をしてくれます。楽です。その代わり、管理者にお金を払ってあげなくてはなりませんし、その管理者がいなくなると私は生活できなくなるので、ひたすらゴマをする必要が出てきます。
「パブリック型ブロックチェーン」の場合どうなるか。毎日ご機嫌とりのゴマをする必要がありません!ただし・・・管理は自分でするのです。自己責任です。面倒です。だから勉強しなければなりません。自分のスキルをあげていくことで、管理能力が身につきます。誰かが誰かの言いなりになることがない、という背景には、それなりの努力が必要になるんですね。
仮想通貨が普及していくということは、つまり誰かに依存せずに自己管理していく生活スタイルが主流になっていくということなのです。簡単にいうと、会社という大きな組織の中ではなく、フリーランスとして生きていく感覚に近いです。
では、どちらが勝つのか。
これは決して勝ち負けの問題ではなく、「選択肢が1つから2つに増えた」ということです。多様なライフスタイルが実現できるように、選択肢は多いほうがいいのです。
「面倒だなあ」と思うことには、積極的にお金を払って、他の人にお願いしましょう。
「自分でやりたい!」事があるなら、自分で管理してもいいのです。これが多様な生活スタイルです。
そしてもう1つ、忘れてはいけないのは、誰かのために「やってあげたい!」と思う事があれば、それも積極的に進めて良いのです。そう、それは「中央集権」の逆バージョンですね。中央集権が悪い、という事ではないんですよね。
これから恐らく2年ほどで、社会は大きく変わるだろうな、と思ってます。もちろん、良い方向に向かって。