-その昔-
子供は学校に入り、勉強(物事の丸暗記)と、集団生活のための鍛錬を受けます。
社会に出ると、自分の心に嘘をついて無難な回答をする事で面接をパスし、社会人として集団生活をします。
生活するためにはお金が必要です。お金をくれる上司に好かれるため、一生懸命媚を売ります。一部の権力はとても強大で、集団から干されるとアウト。団体の活動内容は隠蔽されており、権力を持った人がピラミッドの頂点に立ち、底辺の人たちは権力に怯えながら生きていきます。
・・・しかし、こういう社会に馴染めないタイプの子たちは、楽器を手にしてバンドを始めます。それぞれギター、ドラム、ベース、キーボード、ボーカルなど役割を設定し、世界感が伝わるバンド名を決めます。そして楽曲を作り、演奏し、グッズを作って販売します。
その世界観に感動したサポーターたち(ファン)は、グッズを買ったり、CDを友達に貸したりするなどで普及活動を支援します。
しかし、ある時期になると、それだけでは結婚をしたり家族を養えない事実に直面して、解散を迎えたのです。
-今-
年齢も性別も国籍も関係なく、学生から大人まで、同じ目標を達成したい人同士が出会います。それぞれが(楽器ではなく)コンピューターやスマホを手にし、役割を決めて、目標のために制作活動をします。時には学生が、会社を起こします。学校と社会の線引きは曖昧です。
自分たちの会社にかっこいい名前をつけて、(株ではなく)仮想通貨トークンを発行したり、グッズを販売したりします。
彼らの制作活動は全て公開されており、その活動に感銘を受けたサポーター(ファン)は、仮想通貨トークンやグッズを購入して資金面で応援したり、SNSで普及活動を支援したりします。
権力は全員に平等に与えられているので(非中央集権)、その団体の構成員、あるいは支援者は、その理念に従って自由にプロジェクトから抜けて別プロジェクトに参加できるため、自由です。ここにはすでに、「従業員と顧客」の線引きすら曖昧です。
-つまり-
仮想通貨のおかげで非中央集権の世界が生まれて、みんな誰もが、バンド活動のような自由な生き方をして、それで生活できるようになってきたという事です。
素晴らしい時代になりましたね!