狐(きつね)
伊賀専(いがたうめ)
おこんこんさま
おとうか
けつね
迷わし鳥(まよわしどり)
野干(やかん)
野狐(やこ)
納得の妖怪
娯楽の妖怪
四本足で全身を毛におおわれた動物です。
毛の色は黄色が一番多いですが、黒と白の混じったものや白色や青っぽい色など生息域や種類によって様々です。
また、妖怪としてみると二本足で立って服を着ているものも見られます。
最近では、狐ダンスも有名ですよね。
動物学的には、哺乳綱ネコ目(食肉目)イヌ科イヌ亜科の一部です。
狭義にはキツネ属のことを言います。広義には、明確な定義はありませんが、イヌ亜科の数属を総称します。
ネコなのか犬なのかがわかりにくいところも後述する化けるという特徴を彷彿とさせます。
狸と狐
ともに化けるのが得意な動物ですが、狸は入道(男)に狐は女に化け、狸は絵を描き狐は書を書くという傾向があります。
犯行例から見る狐の能力
人智を超えた不思議な出来事の原因を動物に求めることはとても多いです。特に狐は全国的に見ても分布地域が広く数も多いため、身近な怪異の原因としてうってつけの動物でした。
ここでは、その狐の犯行例からその能力を紹介していきます。
①変身能力
美人に化けて人を誘惑したり場合によっては人と結婚する話もあります。
②幻覚を見せる
道だと思って歩いてたら田畑や川であったり、お金だと思ったら木の葉だったという話が多く残っています。
③人にとり憑く
とり憑かれて体が弱くなり死んでしまったり、気が狂ってしまう話が多数あります。
④人を殺す
行方不明になった女性が狐に殺されて死体で発見された事例があります。
9世紀には、結婚した妻が狐だったり、子狐を殺された親狐が人間に復讐する話があります。
11世紀はじめでは、美女に化けた狐に男がからかわれる話があります。
12世紀ころには女性に化けた狐との異類婚姻譚が多く見られました。また、狐憑きと狐落としの説話も登場し、12世紀後半にはダキニ信仰と習合し、信仰の対象となりました。
14世紀には稲荷神の使いとしての狐のイメージが定着しました。
15世紀前半には公家や武家の支配階級に狐憑きが発生しました。例としては応永27年(1420)に足利義持が病気になった原因は狐を憑けられたからだとされ、その犯人にされた者たちが死罪や流罪となりました。
その後、江戸時代ではそれまでは江戸には農耕と結びついた土着の狐信仰があり、稲荷信仰はありませんでした。しかし、江戸へ来た大名たちが国元の稲荷社を勧請※し、江戸にも稲荷信仰が広がりました。
※神仏の分身・分霊を他の地に移して祭ること。
狐は人と結婚する異類婚姻譚も多く残っていますが、狐同士の結婚譚もあります。もっとも有名なものは、天気雨が降ると狐が嫁入りすると言われており、指を組んでその隙間から遠くの山際を望むと嫁入りが見えるという事例があります。
この指を組んでその隙間から覗くというのは、狐の窓という本来見えないものを見るための手法で、狐の嫁入りは本来は見えないものですが、狐の窓を使うことで見えるようになります。
狐落としにたずさわったのは、陰陽師や修験者、民間宗教者です。
狐落としの方法は実行する人の立場や場所によって様々です。
①祈祷によるもの
②護符を使用するもの
③言語によるもの
④武力によるもの
⑤天敵を利用するもの
⑥薬物を使用するもの
以上のものが多く見られますが、なかには、大きな桶に水を入れ狐に憑かれた人を逆様にして頭から入れて半死になるまで責めるものや憑かれた人を火炙りにするといった手荒なものもあります。
さらに、民間では狐に憑かれた人の手は触ると丸みがあるとされ、眉に唾を付けると払えるとも言われています。
狐への対応策はいくつかあるため、以下にまとめました。
①下駄の裏に唾を付ける。
②下駄や草履は午後には新しいものにおろさない。
③爪を伸ばしていると狐が宿るため、伸ばさない。
また、狐の見破り方として前述の狐の窓が有効です。
千葉県
女性3人が山に枯れ枝を取りに行ったところ、ひとりが行方不明になった。4日目に素裸で脱いだ着物を下に敷き仰向けになって死んでいるのが発見された。これは狐の仕業ということになっている
滋賀県
ある医者が、子どもがなかなか産まれないという依頼で駆けつけたところ、産婦は結局男ばかり3人産んだ。医者は帰り道、女は狐だったなと思った。翌日、産婦が御礼を持ってきたが、どうせ木の葉だろうと思ったところ、本物の札だった
島根県
狐は目に見えないが、本当にいるといい、大きさは年老いた大鼠くらいだという。出雲地方を対象にしたある調査では、一集落の半分の家が狐持とされる例も珍しくない。狐持には資産家が多い。狐を床下などで飼っていて、目には見えぬが餌を与えている。狐持の家とは平素の付き合いは世間並みだが、陰では後ろ指を指し、婚姻の場合はとりわけ注意する。狐憑きは小さな集落では年に5、6件はある。憑かれるのはだいたい若い女で、突然倒れて気が付くと別人のようになり妙なことをしゃべりだす
鳥取県
罠にかかった狐を百姓が助けたら、きれいな女が訪ねてきて嫁にしてくれという。百姓は女を嫁にしたところ、女の働きで豊作になり、百姓は金持ちになった。すると女はこれで恩返しができたといい、狐の姿になって山へ帰って行った
山形県
若い女性が狐に憑かれた。行者と弟子が般若心経を繰り返して逆さに読み、四方から矢を射つづけたら狐が落ち、女性は元気になった。
滋賀県
民間宗教者によって狐憑きと認定される人が頻出する村がある。その村の名を冠して「K村病」だといわれる。医学的には精神疾患だとみられる
不明
明治24年9月に東北本線が全通した前後、狐の化け汽車が話題になった。おぼろ月夜に汽車が走っていると、向こうから警笛を鳴らして汽車が突っ込んでくる。急停車すると向こうも止まり、動きはじめると向こうも動きはじめる。あるとき、機関手が思い切って突っ込んでみると、向こうの汽車は消えた。翌朝、そこに数匹の大きな古狐の死骸があった
・女性に化けて結婚したりする。
・人にとり憑いて人を殺したりする。
・対処法としては、狐の窓や眉に唾を付けるなどがある。
皆さんも怪しい美女にはご注意ください。
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