「件」←訓読みは?
普段「件」は音読みの「けん」を使うことが多いと思います(件名、留守番電話が1件あります。…)
では、「件」の訓読みはというと「くだん」と読みます。今は使うことはほとんどありませんが、昔は手紙の最後に「よって件(くだん)の如(ごと)し」と書かれていました。意味は、「前述のようにします。」や「約束(計画)のとおりにします。」という意味です。
漢字にもなった「件」ですが、漢字からその姿をイメージすることができます。
「イ」は人のことですね。「牛」はそのまま牛
「件」は半人半牛(=半分人で半分牛)の妖怪でその姿は↓です。
さて、「よって件の如し」がどうして「約束のとおり」という意味かというと、それは、「件」の能力が大きく関係しています。
「件」は、予言獣と呼ばれています。牛から生まれて、未来を言います。そして、「件」が言った未来は100%的中します。
ただ、予言を行った「件」は死んでしまいます。
ですから、「よって件の如し」は「件が未来のことを言ったことが100%的中するのと同じように約束のとおりにしましょう。」となります。
・件は、半人半牛の妖怪
・その姿は、漢字にもなった。
・未来のことを100%的中させるが、未来のことを言ったら死んでしまう。