
【この記事について】
とある福祉団体で貧困問題に取り組んでいます。貧困問題について知れば知るほどベーシックインカムやったほうがよくない?って思いが強まる。ベーシックインカム議論と仮想通貨が同じ時期に現れたのは、ただの偶然とは思えない。仕事の中で得た知見を発信しております。
福祉国家、といえば多分真っ先に浮かぶのはスウェーデン。
それ以外だとイギリスやオランダが伝統的に福祉の進んだ国として有名です。
ところで、前記事で日本の社会保障費は120兆円と書きましたが、GDP比でイギリスやオランダを抜いており、日本はかなりの福祉大国なのだそうです。
ところが、分配の仕方が後進国なんだとか。下の図をごらんください。
これは、各国での社会保障費予算を100とした場合に、所得上位30%と所得下位30%、早い話が金持ちと貧乏人にどれくらい比率で分配されているのか?のイメージ図です。
(わかりやすく捉えてもらうためラフにしています。中位の30%はどうなんだとか突っ込まないでください)
日本では、社会保障費の半分以上がお金持ちさんを助けるべく分配されています。
(え、おれ分配なんてされてないぞ、というこれを読んでくださっているお金持ちさん、あなたが病院で3000円払ったら、本当は病院代は10000円なんですが、7000円を国が病院に振り込んでくれています。つまり、あなたは7000円もらったんです)
イギリスやオランダだとそれが、お金持ち25%くらい貧乏人75%くらい、オーストラリアやニュージーランドだと、お金持ち10%、貧乏人90%くらいの比率になるのだと。
社会保険つまり医療費に予算分配の比重を置きすぎた結果、こういうことになってるんですね。
困ってない人助けすぎ国家=困ってる人を助けるの不十分国家=福祉大国なのに福祉後進国とはそういう意味です。
そりゃ、給料並以下だと、暮らしにくいわ...










