(古いFacebook日記です)
街の自転車さん 1で紹介した親切な自転車屋さんの後日譚である。
(上げて落とす(..;)
今日、近くまで行く用事があったので、電動車椅子の空気だけ入れてもらいに行った。
そのとき、「自転車は売ってからが大事でメンテナンスが本当は仕事や」という話を始めたので、「そういう町の自転車屋さんが減りましたよね。何の世界でもそうです。」と受け答えしていると、おじさんが「そやから、ここに貼っているように、うちは中国製は扱わない。部品が入手できないときあるからな」と言った。
僕は「なるほど。責任もってメンテナンスするためにそういうポリシーなんですね。差別ではなくて」と言った。ここまではまあ、それでよかったと思う。
しかし、そのあと、そのとき付いてきてくれていた若いお母さんに向かってだんだん滔々と話しはじめ、「尖閣諸島もとりよるし、もうじき、日本は中国に占領されるかもしれない。わしはそんなんイヤやから。国産のみ扱う」という話になったのだ。
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しかし!
中国産の部品が取り寄せられないのは、ルートを確保してないからだ。ある年数がたつと部品の生産をやめ、買い換えざるをえなくなるのは日本産でも同じだし、パソコンのメンテナンスの世界などではもっとひどいこともある。
中国産のルートを確保するか、最初から中国産は扱わない自転車屋にするかは、店主の自由だが、尖閣諸島、中国による占領についてのあなたの「煽られた不安」は、その話と関係ないだろう。
この、元競輪選手のおじさんは、車椅子に優しいが、実は思慮の浅い「嫌中」だったのだ。がっくり。
そもそも、「街の自転車屋さん 1」で触れた中国製手動車椅子のブレーキ部品はアマゾンで翌日配達可能だった。要するにルートと在庫でしょ。
しかし、市の障碍福祉室では、僕が自分でアマゾンで買った部品は、補助の対象とならない、業者が仕入れたもののみ補助対象であるという見解のため、二回目の修理のとき、そのブレーキ部品は自腹となった。
今はもうこの古い方の手動車椅子はほとんど使っていないが、日本の業者がルートを持っていない、持とうともしないことのしわ寄せは、結局「障碍福祉の適用範囲外」という形で末端にくるのだ。
それで思い出したけど、HUAWEIのP9というスマホを写真コンテストで賞品としてもらったとき、難波のビックカメラにそのカバーを買いにいった。売り場の人にさんざん聞いたが、私ではなく、あっちの担当だ、いや、そっちの担当だとぐるぐる回され、担当だと認めた人も、それから探し始め、すごく時間がかかって、一種類だけカバーを見つけた。(言っておくが、ビックカメラはHUAWEIのスマホを人気商品として扱っている。)
「これだけ、iphone用が並んでいて、これ一種類ですか?」「そのようです。」仕方なくそれを買った。
さらには、HUAWEIp9のカメラ機能の良さに驚いた私はカメラとしての使いこなし方の本を探したが、日本に存在しないようだ。
だが、私は保証するが、HUAWEIのカスタマーサービスは、日本の携帯会社と違ってすぐ人間が出るし、こっちの個人情報を根掘り葉堀り聞くより、すぐに問題点を聞き、即答する。中国製を排除するのではなく、合理的なところを見習えばどうなのか。
とにかく、自転車や車椅子と、尖閣諸島は関係ない!
嫌中もええかげんにしてほしい。
本当に嫌いなら、自衛隊に、南スーダンで、中国の権益を守るための危険な任務につかせるなと言いたい!